結論|法学部は「共通テストで手堅く、英語と小論文で上乗せ」する学部です
新潟大学が公表している令和7年度入学試験の合格者データから始めます。予備校の推定ボーダーではなく、大学が公表した実数です。
| 法学部(前期日程) | 配点 | 最高点 | 最低点 | 平均点 |
|---|---|---|---|---|
| 共通テスト | 600点 | 491.3点(81.9%) | 334.1点(55.7%) | 410.8点(68.5%) |
| 個別学力検査(二次) | 450点 | 321.8点(71.5%) | 182.3点(40.5%) | 243.7点(54.2%) |
まず知っておいてほしいのは、共通テストの最低点が55.7%——6割を切っても合格した人がいるということ。配点は共テ600点・二次450点で、共通テストのほうがやや大きい。だから法学部は、共通テストで手堅く点を確保し、二次で上乗せするのが基本の型です。
なぜ「共通テスト55.7%」で受かるのか|配点を分解して確かめます
共通テストが半分ちょっとで受かる、というのは本当なのか。配点を分解して確かめます。
| 区分 | 配点 | 全体に占める割合 |
|---|---|---|
| 共通テスト | 600点 | 約57% |
| 個別学力検査(二次) | 450点 | 約43% |
| 合計 | 1050点 | 100% |
全体1050点のうち、共通テストが600点(約57%)、二次が450点(約43%)。共通テストのほうが比重は大きいものの、二次でも4割以上を占めます。共通テストで土台を作り、二次で差を広げるのが基本戦略です。
共通テストは「どの科目で何点取るか」を設計する
法学部は文系。共通テスト600点を、英語・国語・社会で稼ぎ、数学・理科で崩さないのが基本設計です。目安は合格者平均の68.5%前後。
| 科目 | 考え方 |
|---|---|
| 英語(R+L) | 二次でも使う主力。共通テストでも安定して7〜8割を狙う。リスニングも毎日耳を慣らす |
| 国語 | 現代文を安定させ、古文・漢文の失点を減らす。文系の得点源 |
| 社会(地歴・公民) | 暗記量が結果に直結。早く始めて夏までに一周、秋以降で完成度を上げる |
| 数学IA・IIB | 大きく崩さないことが最優先。満点でなくていいので取れる問題を確実に |
| 理科基礎 | 配点は小さめ。基礎の取りこぼしをなくすだけで底上げになる |
二次の英語(300点)を、実際に解いて見せます
法学部の二次で最大の柱が英語です。300点は二次450点の3分の2。新潟大学の二次英語は全学部共通で、90分・大問3題・すべて記述。マーク式もリスニングもありません。
| 大問 | 内容 | 問われる力 |
|---|---|---|
| 大問I・II | 長文読解(下線部和訳+字数指定の説明問題) | 正確に読み、日本語で過不足なく説明する力 |
| 大問III | A:和文英訳(2問)/ B:自由英作文(100語程度) | 日本語を英語に直す力/意見を英語で構成する力 |
① 下線部和訳の解き方
この5手順はどんな英文にも同じ順で使えます。詳しくは 英語の長文読解の対策 で実際の問題を使って解説しています。
② 100語の自由英作文の解き方
合計およそ100語。新潟大学では答案の最後に「(102 words)」のように語数を明記します。書いた英作文は必ず添削してもらうこと。組み立ての詳細は 自由英作文の対策、和文英訳は 和文英訳の対策 にまとめています。
二次の小論文(150点)を、実際に攻略します
法学部のもう一つの柱が小論文です。150点は二次の3分の1。多くの人が何を書けばいいか分からず、感想文になってしまうのがここ。でも小論文にも「型」があります。
小論文の勉強法
| 段階 | やること |
|---|---|
| 1. 型を覚える | 4部構成(要約→立場→論拠→結論)を、まず1つの型として身につける |
| 2. ネタを仕込む | 新聞・ニュースで社会・法・時事のテーマに触れ、賛否を自分の中で整理する |
| 3. 書いて添削 | 過去問や類題で実際に書き、第三者に論理・構成を見てもらう |
| 4. 時間内に仕上げる | 制限時間内に要約から結論まで書き切る練習を重ねる |
法学部に合格するための戦略(まとめ)
| やること | 理由 |
|---|---|
| 共通テストを最優先で固める | 配点の57%が共テ。ここで崩れると二次での挽回が難しい |
| 英語の記述・英作文を早めに | 二次300点の柱。和訳・説明・英作文は書く練習に時間がかかる |
| 小論文は型を覚えて添削を受ける | 感想文で終わらせない。書いて直される回数が実力になる |
| 共テの数学は捨てない | 二次に数学はないが、共テでは必要。取れる問題を確実に |
| 共通テストは6割台後半〜7割を目標に | 合格者平均は68.5%。ここを土台にすると安全 |
時期別ロードマップ(高2冬〜本番)
| 時期 | やること | 目標 |
|---|---|---|
| 高2の冬〜高3春 | 英語の基礎固め。共通テスト全科目のバランスも意識する | 英単語・文法・英文解釈を一通り |
| 高3の春〜夏 | 英語の記述に着手。小論文の型を知る | 下線部和訳を手順で解ける状態に |
| 高3の夏 | 二次の過去問を1年分。小論文を実際に書いてみる | 本番の分量・時間感覚をつかむ |
| 高3の秋 | 共通テストの精度を上げる。小論文を書いて添削を受ける | 英作文・小論文の減点を1つずつ潰す |
| 共テ後〜二次直前 | 英語と小論文を時間を計って仕上げる | 本番で書き切るスピードを完成させる |
よくある失敗5つ(と、その理由)
| やりがちな失敗 | なぜ致命的か |
|---|---|
| 予備校のボーダーだけ見て諦める | 実際の共テ最低は55.7%。ボーダーは合格可能性50%ラインで、それ以下でも受かった人はいる |
| 二次に数学があると思い込む | 法学部の二次は英語+小論文。数学の記述対策は時間の無駄になる |
| 共通テストの数学を捨てる | 二次にはなくても共テでは必要。捨てると共テ600点に大穴が空く |
| 小論文を書かずに本番に臨む | 小論文は書いて添削される回数が実力。ぶっつけ本番はまず書き切れない |
| 英語を共通テスト対策だけで済ませる | 二次は全問記述。マークで8割取れても、和訳・英作文は別物 |
その力をつけるために、本当に必要なこと
| やるべきこと | 本当に必要なもの |
|---|---|
| 共テ重視の計画 | 配点から逆算した設計(共テ57%をどう固めるか) |
| 英語・小論文の記述力 | 書いた答案・小論文を見てもらう機会(自己採点できない) |
| 小論文のネタと型 | 時事への日常的な接触と、論理を見てくれる目 |
| 毎日の実行 | 計画を実行し切る管理(正しい計画も、続かなければ0点) |
合格最低点も、二次の科目も、英語と小論文の解き方も、この記事で全部お伝えしました。でも、最後に一つだけ記事では埋められないものが残ります。「あなたの書いた英作文や小論文が、本当に点になっているかを、毎週見てくれる人」です。ここだけは、参考書にも、この記事にも置いておけません。
二次の小論文|実際のテーマと「書き出し」の例
小論文は「何が出るか分からないから対策しづらい」と思われがち。でも法学部の小論文には傾向があります。社会・法・時事に関する課題文を読み、自分の考えを論じる形です。具体的に、どう書き出すかを見せます。
よくある質問
Q. 新潟大学の法学部は共通テストで何割必要ですか?
A. 令和7年度の合格者の共通テスト最低点は334.1点/600点(55.7%)、平均は410.8点(68.5%)でした。最低点は最下位合格者の記録なので、目標は平均の約68%に置くのが安全です。
Q. 法学部の二次は何の科目ですか?
A. 英語(300点)と小論文(150点)の2つ、合計450点です。数学・国語・理科の学科試験はありません。いずれも記述式です。
Q. 法学部の二次に数学は必要ですか?
A. 二次には数学はありません(英語と小論文のみ)。ただし共通テストでは数学が必要なので、共通テストの数学だけは対策してください。
Q. 小論文はどう対策すればいいですか?
A. 課題文を読んで論じる形式が中心です。要約→自分の立場→論拠→結論の4部構成を型として身につけ、時事テーマに触れ、実際に書いて第三者に添削してもらうのが近道です。知識より読解力と論理構成力が問われます。
Q. 共通テストで失敗しても二次で逆転できますか?
A. ある程度は可能です。共テ最低55.7%でも合格者はいます。ただし配点は共テのほうが大きいので、二次だけで大きく挽回するのは簡単ではありません。共テで土台を作るのが前提です。
Q. 英語はどのくらいのレベルですか?
A. 全問記述で、和訳・字数指定の説明・和文英訳・100語の自由英作文が出ます。二次450点のうち300点を占めるため、書く力が合否を大きく左右します。
Q. 数学が苦手でも法学部は狙えますか?
A. 狙えます。二次に数学がないため、共通テストの数学で取れる問題を確実に取れれば、二次は英語と小論文に集中できます。数学が苦手な文系受験生には向いている学部です。
Q. このデータはどこの数字ですか?
A. 新潟大学が公表している「データブック2026」の令和7年度入学試験の合格者データです。二次の科目は募集要項・入試情報をもとにしています。最終的には最新の学生募集要項で確認してください。
新潟大学に合格するには
ここまで読んでいるということは、本気で新潟大学に合格したいということだと思います。合格するために不可欠な要素は、次の5つです。
新潟大学の入試には独自の傾向があります。新潟大学に特化した計画を立てることで、合格への最短距離を進むことができます。多くの受験生や高校生は、自分オリジナルの計画で余計なことをしてしまったり、逆に必要なのにそれを飛ばしたりと、合格まで遠回りする計画を立ててしまいがちです。正しい計画を立てることが、一番の合格への近道です。
計画を毎日しっかり実行することが大切です。どれだけ素晴らしい100点の計画を立てても、実行しなければ意味はありません。とはいえ、1人だと9割以上の人がどこかでサボってしまうのが現実です。だからこそ、誰かに管理してもらう環境が欠かせません。逆に、正しい計画をサボらずにやりきれば、ほとんどの人が合格できます。
成績が上がるのは「分からなかった問題が分かるようになった時」だけです。もともと分かる問題を1,000回、1万回、10万回解いても点数は変わりません。まず必要なのは、分かるところと分からないところをはっきりさせること。それを明確にするのが毎週の確認テストです。2ヶ月や3ヶ月に1回では遅すぎます。1週間に1回、勉強した範囲が本当に身についているかをテストすることが大事なのです。
一度決めた計画がその通りに進むことはありません。先週の勉強量が少なかったのか、多すぎたのかを毎週振り返り、翌週の計画を一緒に決めていきます。1ヶ月に1回の面談では、その1ヶ月がダメだった場合、まるごと無駄になってしまいます。1週間に1回にすることで、計画が崩れてもリスクを最小限に抑えられます。
新潟大学に合格したことがない人が指導しても説得力がありません。実際に合格した先輩の指導だからこそ、アドバイスに説得力があります。また、志望する大学の先輩だからこそ、モチベーションも上がります。結局、受験勉強は辛いもの。継続するためのモチベーションを、毎週この新潟大学の講師と話すことで高めていきます。
独学・集団授業・個別指導では、なぜ難しいのか
この5つ、どれか1つでも欠けると合格は一気に遠のきます。しかし現実には、独学・集団授業・個別指導のいずれも、5つすべてを揃えるのは難しいのです。
| 合格に必要な要素 | 独学 | 集団授業 | 個別指導 | 新潟大学専門塾 |
|---|---|---|---|---|
| 新潟大学に特化した計画 | ✕ | ✕ | △ | ◎ |
| 毎日の学習管理 | ✕ | ✕ | ✕ | ◎ |
| 毎週の確認テスト | △ | △ | △ | ◎ |
| 毎週の面談 | ✕ | ✕ | △ | ◎ |
| 新潟大合格者の講師 | ✕ | △ | △ | ◎ |
独学は計画も管理も自分次第。集団授業は全員に同じ内容を進めるため、あなた専用の計画にはなりません。個別指導は授業の時間は見てもらえますが、「授業以外の毎日」まで管理してくれる塾はほとんどない——ここが最大の落とし穴です。受験の勝敗は、授業の時間より授業以外の膨大な時間で決まります。
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