新潟大学 英語の和文英訳 対策

参考書・勉強法

この記事を書いた人
春日一心(新潟大学専門塾 代表)

春日一心

新潟大学専門塾 代表

  • 偏差値30台から、独学で新潟大学に合格
    高校自体の偏差値は40台、その中でも自分は下位で、偏差値は30台からのスタートでした。そこから独学で新潟大学に合格しました。
  • 塾講師歴4年、新潟大学合格者を多数輩出
    新潟大学受験に特化した「新潟大学専門塾」の代表。塾講師として指導した生徒から、新潟大学の合格者を多く出してきました。
  • 新潟市西区で「徹底管理塾」も運営
    オンラインの新潟大学専門塾に加え、新潟市西区で対面の「徹底管理塾」も運営しています。

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こんなお悩み、ありませんか?
  • 和文英訳って何が出るの?
  • 日本語が難しくて英語にできない
  • どう練習すればいい?
春日一心
こんにちは、新潟大学専門塾の春日です。新潟大学の英語では、毎年和文英訳が2問出ます。しかも出てくる日本語は、そのまま英語に直訳できないものばかり。この記事では、実際に出た問題を「元の日本語→やさしい日本語→英語」の3段階で英訳して見せながら、練習法まで全部お伝えします。
この記事でわかること
  • 過去3年の実際の問題と、日本語の性格
  • 直訳できない日本語を英訳する3段階の手順
  • 実際の問題を3段階で英訳して見せます
  • 言い換えパターン集と、減点されない文法チェック
  • いつから何をやって力をつけるか

新潟大学の和文英訳|まず、どんな問題が出るのか

2問
出題数
大問III-A
出題位置
下線部
訳す範囲

新潟大学の英語(前期日程)では、大問IIIの前半に和文英訳が2問出ます。日本語の文章が2つ与えられ、それぞれの下線部を英訳する形式です。令和5・6・7年度の3年間、ずっとこの形で出題されています。

特徴は、出てくる日本語の性格です。3年分を見ると、はっきりした共通点があります。

年度 2つの文章の性格
令和5年度 学術系の新書 + 一般向けの読書エッセイ
令和6年度 言葉についての随想 + 新聞記事(部活動の熱中症対策)
令和7年度 ことばと社会をめぐる新書 + 新聞記事(インクルーシブ社会)
春日一心
3年とも「やわらかい日本語の随筆・新書」+「新聞・時事の文章」の組み合わせ。

そして最も重要な共通点がこれです——どれも、そのまま英語に直訳できない日本語。ここが、和文英訳が難しく感じる正体です。

この記事で、以下のすべてがわかります
  • 3年分の実際の問題と、日本語の性格
  • 直訳できない日本語を英語にする「3段階」の手順
  • 実際の問題を、3段階で英訳して見せます(4問)
  • 言い換えのパターン集(話し言葉・比喩・抽象語)
  • 減点されないための文法チェック
  • いつから何をやって力をつけるか

和文英訳の鉄則|「3段階」で考えます

和文英訳で詰まる人のほとんどが、日本語を頭から順に英語に置き換えようとしています。これをやると必ず途中で止まります。

正しい手順は3段階です。

① 元の日本語
そのままでは英語にできない日本語
② やさしい日本語に言い換え
自分が確実に書ける、やさしい日本語に言い換える
③ 英訳
知っている表現で英訳する
春日一心
ポイントは真ん中の②です。「難しい英語を知っているか」ではなく、「言いたいことを、自分の武器に置き換えられるか」が問われています。

英訳の前に日本語を作り直す——この一手間を習慣にできるかどうかで、和文英訳の点は決まります。

実際の問題を、3段階で英訳して見せます

① 抽象的な言い回し(令和5年度)

実際に出た問題(令和5年度・大問III 問題A)

下線部を英訳しなさい。
「ヒトはどこから来て、どうやっていまのヒトになったのでしょうか。」

  1. 詰まるポイントは「いまのヒトになった」。became the present human? 不自然です。the present human という言い方をしません。
  2. そこで②の言い換え。「いまのヒトになった」→「今の姿になった」。「ヒト」→「人類(human beings)」
  3. ① 元の日本語
    ヒトはどこから来て、どうやっていまのヒトになったのでしょうか。
    ② やさしい日本語に言い換え
    人類はどこから来たのか。そして、どのようにして今の姿になったのか。
    ③ 英訳
    Where did human beings come from, and how did they become what they are today?
  4. 使ったのは become what they are today(今の姿になる)という表現だけ。高校で習う範囲で、難しい単語は一つも使っていません。

② 話し言葉(令和5年度)

実際に出た問題(令和5年度・大問III 問題A)

下線部を英訳しなさい。
「みんなが同じ感想を持つ必要はないし、いろいろな視点があっていいんだなってことを、本を通じて、学んでいる気がします。」

  1. 話し言葉です。「〜いいんだなってこと」「〜気がします」をそのまま訳そうとすると崩れます。
  2. 言い換えのコツは3つ。「〜な気がします」→「私は〜と思う」/「〜ってこと」→「〜ということ(that節)」/省略された主語を補う
  3. ① 元の日本語
    みんなが同じ感想を持つ必要はないし、いろいろな視点があっていいんだなってことを、本を通じて、学んでいる気がします
    ② やさしい日本語に言い換え
    全員が同じ意見を持つ必要はなく、さまざまな見方があってよい。私は本を読むことで、そのことを学んでいると思う
    ③ 英訳
    I think I am learning through books that not everyone has to have the same opinion, and that there can be many different ways of seeing things.
  4. ポイントは not everyone has to 〜(全員が〜する必要はない)という部分否定の型。「みんなが〜ない」を all 〜 not と書くと意味がずれるので注意が必要です。

③ 新聞・時事の文章(令和6・7年度)

令和6年度は部活動の熱中症対策、令和7年度はインクルーシブ社会をめぐる新聞記事から出題されました。新聞の日本語は、随筆とは別の難しさがあります。

新聞の日本語が難しい理由
  • 名詞が長くつながる(例:「熱中症対策の判断基準」)→ 英語では of や for で分解する
  • 主語が省略される→ 英語では必ず主語を補う
  • 硬い漢語が多い(実現・行動・判断)→ やさしい動詞に開く(make it happen / act / decide)

たとえば「インクルーシブ社会の実現へ、行動を」のような見出し的な日本語は、そのままでは英語になりません。「私たちは、誰もが受け入れられる社会をつくるために行動すべきだ」文の形に開いてから英訳します。

We should take action to build a society where everyone is accepted.

言い換えパターン集|これを覚えておくと詰まりません

和文英訳で頻出する「そのままでは訳せない日本語」を、パターン化しておきます。

元の日本語 やさしい日本語に言い換え 英語の型
〜な気がする 私は〜と思う I think 〜
〜てことを学ぶ 〜ということを学ぶ learn that 〜
みんなが〜ない 全員が〜する必要はない not everyone has to 〜
いまの◯◯になる 今の姿になる become what it is today
〜が求められる 私たちは〜すべきだ we should 〜
〜の実現 〜をつくること building 〜 / making 〜 happen
〜という視点 〜という見方 a way of seeing 〜
〜にほかならない まさに〜である is exactly 〜 / is nothing but 〜

共通しているのは、硬い名詞を、やさしい動詞の文に開くという発想です。「〜の実現」を realization と訳そうとせず、「〜をつくること」と考えれば building で足ります。

減点されないための、最終チェック項目

チェック項目 よくあるミス
主語を補ったか 日本語は主語を省く。英語では必須(We / People / I など)
三単現・時制 現在の一般論なら現在形。過去の話と混ざっていないか
冠詞と単複 a book / books / the book の使い分け
接続の自然さ and / but / because で無理なくつながっているか
元の意味を落としていないか 言い換えの過程で、大事な要素を削っていないか
言い換えは「意味を落とさない範囲で」

やさしい日本語にする過程で、元の文の大事な要素まで削ってしまうのがよくある失敗です。

たとえば「みんなが同じ感想を持つ必要はない」を「意見はいろいろでいい」まで削ると、「必要はない」というニュアンスが消えます。簡単にするのと、内容を削るのは別です。

では、この力をどうやってつけるのか

1日本語を「言い換える」力

なぜ、そう簡単ではないのか:これが和文英訳の core です。硬い日本語・話し言葉・比喩を、自分が書ける英語に対応するやさしい日本語に作り直す。英語力の前に、日本語を扱う力が要ります。

身につけるために要ること:日本語だけで言い換える練習(英訳せず、まず②だけをやる)。そしてその言い換えが元の意味を保っているかを確認してもらうこと

2基本表現を確実に使える状態にする力

なぜ、そう簡単ではないのか:難しい表現は不要ですが、逆に「知っている表現を正確に使える」ことが必須です。not everyone has to 〜 のような型を、間違えずに書けるか。

身につけるために要ること:英作文の基本例文集を1冊、暗唱レベルまで。なんとなく知っている、では本番で書けません。

3英文の細部を正確に仕上げる力

なぜ、そう簡単ではないのか:主語の補い、時制、冠詞、単複。日本語にはない要素を、自分で判断して補う必要があります。ここのミスは自分では気づけません。

身につけるために要ること:書いた英文を添削してもらうこと。文法ミスは、書いた本人には見えません。

具体的に、何を・どの順番でやるか

段階 やること 目安 ここで手を抜くと
STEP1 基本文法の総復習(時制・冠詞・単複・接続) 高3の夏まで 何を書いても減点される
STEP2 英作文の基本例文集を1冊暗唱 使える表現がなく、毎回詰まる
STEP3 「言い換え」だけの練習(日本語→やさしい日本語) 夏〜秋 直訳しようとして固まる癖が抜けない
STEP4 実際に英訳する演習(週3問以上) 秋〜直前 書くスピードが上がらない
STEP5 書いた英訳を添削してもらう 秋〜直前 同じミスを本番まで繰り返す
STEP6 過去問3年分で本番演習 直前期 時間内に2問を仕上げる感覚が身につかない

本番では、和文英訳2問に10分(1問5分)が目安です。大問III全体で30分、残りを自由英作文に使う配分になります。

よくある失敗5つ

やりがちな失敗 なぜダメか
日本語を頭から順に英訳する 必ず途中で詰まる。②の言い換えを飛ばしてはいけない
難しい単語を使おうとする realization などを使おうとして崩れる。building で十分
主語を省いたまま英訳する 日本語は主語を省くが、英語では必須。落とすと文にならない
言い換えで意味まで削る 簡単にするのと、内容を落とすのは別。元の要素は保つ
添削を受けずに書き続ける 文法ミスは自分では見えない。同じミスを本番まで繰り返す

その力をつけるために、本当に必要なこと

つけたい力 本当に必要なこと
言い換える力 言い換えが元の意味を保っているかの確認(削りすぎに自分では気づけない)
基本表現の定着 暗唱できたかを測る確認テスト(なんとなく知っている、では本番で書けない)
英文の正確さ 書いた英訳の添削(文法ミスは書いた本人には見えない)
書くスピード 毎週書き続けるための管理(月1回では上がらない)

参考書は書店で買えます。でも、あなたが書いた英文を読んで「ここが不自然」と直してくれる人は、書店には売っていません。和文英訳が独学で伸びにくい理由は、ここにあります。

春日一心
ここまで読んで、やることの多さに気づいたと思います。新潟大学の英語(和文英訳)は、正しくやれば必ず伸びます。問題は、その「正しく」を一人で用意し続けられるか
新潟大学専門塾が、いっしょにやっていること
  • 書いた英訳の添削で、自分では見えない不自然さを潰す
  • 毎週の確認テストで、基本例文が本当に使えるかを測る
  • 毎日の学習管理で、書き続ける習慣を支える
  • 新潟大学に合格した講師に質問できる環境で、「この言い換えで合ってる?」に答える

参考書は本屋で買えます。でも、上のような「続ける仕組み」と「見てくれる目」は、本屋には置いていません。そこだけを、僕たちが引き受けます。

英語全体の対策は、こちらにまとめています

この記事は和文英訳に特化した内容です。長文読解・自由英作文を含めた英語全体は 👉 新潟大学 英語の傾向と対策/自由英作文だけを詳しく知りたい方は 👉 自由英作文 対策|100語の書き方 をご覧ください。

よくある質問

Q. 和文英訳は毎年出ますか?

A. 令和5・6・7年度の3年とも、大問IIIの前半に2問出題されています。全学部共通です。

Q. どんな日本語が出ますか?

A. 3年とも「やわらかい随筆・新書」+「新聞・時事の文章」の組み合わせです。共通するのは、そのまま直訳できない日本語だという点です。

Q. 難しい単語を覚える必要はありますか?

A. ほとんど不要です。3年分を見る限り、高校の範囲の表現で十分に書けます。大事なのは、言いたいことを知っている表現に置き換える力です。

Q. 言い換えはどこまで簡単にしていいですか?

A. 元の文の大事な要素を落とさない範囲までです。「必要はない」「〜すべきだ」といったニュアンスまで削ると減点されます。

Q. 時間はどのくらいかけるべきですか?

A. 2問で10分(1問5分)が目安です。大問III全体で30分、残りを自由英作文に回す配分になります。

Q. 添削してもらえる人がいません

A. ここが和文英訳の最大の壁です。文法ミスや不自然な表現は、書いた本人には見えません。書きっぱなしだと同じミスを本番まで繰り返すことになります。

あわせて読みたい

全科目の参考書ルートは 👉 【新潟大学】参考書ルートを科目別に全公開 にまとめています。

新潟大学に合格するには

ここまで読んでいるということは、本気で新潟大学に合格したいということだと思います。合格するために不可欠な要素は、次の5つです。

1
新潟大学に特化した計画で勉強する

新潟大学の入試には独自の傾向があります。新潟大学に特化した計画を立てることで、合格への最短距離を進むことができます。多くの受験生や高校生は、自分オリジナルの計画で余計なことをしてしまったり、逆に必要なのにそれを飛ばしたりと、合格まで遠回りする計画を立ててしまいがちです。正しい計画を立てることが、一番の合格への近道です。

2
計画を毎日やりきる継続力

計画を毎日しっかり実行することが大切です。どれだけ素晴らしい100点の計画を立てても、実行しなければ意味はありません。とはいえ、1人だと9割以上の人がどこかでサボってしまうのが現実です。だからこそ、誰かに管理してもらう環境が欠かせません。逆に、正しい計画をサボらずにやりきれば、ほとんどの人が合格できます。

3
毎週の確認テスト

成績が上がるのは「分からなかった問題が分かるようになった時」だけです。もともと分かる問題を1,000回、1万回、10万回解いても点数は変わりません。まず必要なのは、分かるところと分からないところをはっきりさせること。それを明確にするのが毎週の確認テストです。2ヶ月や3ヶ月に1回では遅すぎます。1週間に1回、勉強した範囲が本当に身についているかをテストすることが大事なのです。

4
毎週の面談

一度決めた計画がその通りに進むことはありません。先週の勉強量が少なかったのか、多すぎたのかを毎週振り返り、翌週の計画を一緒に決めていきます。1ヶ月に1回の面談では、その1ヶ月がダメだった場合、まるごと無駄になってしまいます。1週間に1回にすることで、計画が崩れてもリスクを最小限に抑えられます。

5
新潟大学に合格した経験のある講師の指導

新潟大学に合格したことがない人が指導しても説得力がありません。実際に合格した先輩の指導だからこそ、アドバイスに説得力があります。また、志望する大学の先輩だからこそ、モチベーションも上がります。結局、受験勉強は辛いもの。継続するためのモチベーションを、毎週この新潟大学の講師と話すことで高めていきます

独学・集団授業・個別指導では、なぜ難しいのか

この5つ、どれか1つでも欠けると合格は一気に遠のきます。しかし現実には、独学・集団授業・個別指導のいずれも、5つすべてを揃えるのは難しいのです。

合格に必要な要素 独学 集団授業 個別指導 新潟大学専門塾
新潟大学に特化した計画
毎日の学習管理
毎週の確認テスト
毎週の面談
新潟大合格者の講師

独学は計画も管理も自分次第。集団授業は全員に同じ内容を進めるため、あなた専用の計画にはなりません。個別指導は授業の時間は見てもらえますが、「授業以外の毎日」まで管理してくれる塾はほとんどない——ここが最大の落とし穴です。受験の勝敗は、授業の時間より授業以外の膨大な時間で決まります。

新潟大学専門塾には、この5つがすべて揃っています。
だから、本気で新潟大学合格に近づけます。

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