結論|学部によって、理科は「1科目」か「2科目」かが変わります
令和5・6・7年度の理科の問題冊子を、3年分すべて確認しました。まずこの表を見てください。
| 学部 | 理科の科目数 | 試験時間 |
|---|---|---|
| 教育学部 | 1科目 | 90分 |
| 工学部 | 1科目 | 90分 |
| 理学部 | 1科目 または 2科目 | 90分 / 180分 |
| 農学部 | 1科目 または 2科目 | 90分 / 180分 |
| 医学部 | 2科目 | 180分 |
| 歯学部 | 2科目 | 180分 |
そして重要なのは、医学部・歯学部は2科目で180分が固定だということ。教育学部・工学部は1科目90分。同じ「新潟大学の理科」でも、必要な準備量が2倍違います。
4科目すべてが1冊の問題冊子に入っています
新潟大学の理科は、物理・化学・生物・地学が1冊にまとめられて配付されます。自分の選択科目のページを開いて解く形式です。
| 令和5年度 | 令和6年度 | 令和7年度 | |
|---|---|---|---|
| 冊子の総ページ | 50ページ | 53ページ | 63ページ |
| 物理 | 1〜12ページ(12p) | 1〜9ページ(9p) | 1〜13ページ(13p) |
| 化学 | 13〜25ページ(13p) | 10〜23ページ(14p) | 14〜30ページ(17p) |
| 生物 | 26〜42ページ(17p) | 24〜43ページ(20p) | 31〜49ページ(19p) |
| 地学 | 43〜50ページ(8p) | 44〜53ページ(10p) | 50〜63ページ(14p) |
ページ数から読み取れること
生物が3年とも最多ページです。17→20→19ページ。物理の約2倍あります。
生物の問題は、実験の設定やリード文が長い。知識だけでなく、長い文章から条件を読み取る力が要ります。「暗記科目だから楽」という認識で選ぶと、時間が足りなくなります。
逆に物理は9〜13ページと最も少ない。ただしページが少ない=易しい、ではありません。1問あたりの思考量が重いぶん、記述の分量が少ないだけです。
理科も「書かせる」試験です
ここが新潟大学の理科で最も見落とされている点です。答えだけを書けばいい試験ではありません。
① 計算の過程を示させる
ただし、問4以降の解答にあたっては、計算の過程も簡潔に示すこと。
出典:新潟大学 令和7年度入学試験問題 理科 物理 大問1
……標準状態の理想気体の体積として L 単位で求めよ。ただし、有効数字を3桁とする。計算の過程も示せ。
出典:新潟大学 令和7年度入学試験問題 理科 化学 大問1
物理も化学も、途中式を書かせます。答えが合っていても過程がなければ減点、逆に答えを間違えても過程が正しければ部分点——という構造です。
② 指定された語を使って説明させる
鉛(II)イオンを含む水溶液に亜鉛板を入れると金属樹ができる。この反応が起こる理由を、少なくとも「イオン化傾向」「酸化」「還元」の語を用いて説明せよ。
出典:新潟大学 令和7年度入学試験問題 理科 化学 大問1 問4
これは化学の論述問題です。用語を知っているだけでは書けません。用語同士の関係を、文章として説明できる状態が要求されます。
③ だから、これが対策になります
普段の演習で「暗算で出した」「頭の中で処理した」を許さないこと。本番で書けるのは、普段書いている人だけです。
一問一答で用語を覚えるだけでは足りません。その用語を使って現象を説明する練習が要ります。教科書の太字を見て、何も見ずに口で説明してみてください。
3年ともページ数が最多です。リード文が長い実験考察問題に慣れておかないと、時間が足りなくなります。
医学部・歯学部は180分で2科目。片方だけ仕上げても点になりません。1科目目が終わってから2科目目、では間に合わないことが多いです。
科目選択で迷っている人へ
1科目でよい学部(教育・工)の場合、多くの受験生が化学を選びます。高校で履修する順序や、他大学との併願のしやすさを考えると自然な選択です。
ただし、これは「化学が易しいから」ではありません。3年分を見る限り、化学も計算過程と論述の両方を要求してきます。
物理は思考量が重く、生物は読解量が多く、化学は範囲が広い。どれを選んでも、途中で止まれば点になりません。
この記事のまとめ
- 理科の科目数と時間は3年間まったく変わっていない
- 教育・工=1科目90分、医・歯=2科目180分、理・農=選択制
- 4科目が1冊にまとまっており、生物が3年とも最多ページ
- 物理・化学とも計算過程を書かせる
- 化学には指定語を使った論述がある(国語と同じ構造)
よくある質問
Q. 工学部は理科が1科目でいいのですか?
A. 令和5・6・7年度の3年とも、工学部の受験者は90分・1科目でした。ただし受験年度の募集要項で必ず確認してください。
Q. 医学部は必ず2科目ですか?
A. 3年とも医学部・歯学部は180分と明記されており、2科目分の時間です。物理・化学・生物・地学から選択します。
Q. 理学部・農学部はどうなりますか?
A. 1科目(90分)か2科目(180分)かが学科・選抜方式によって分かれます。ここは募集要項で必ず確認が必要です。
Q. 地学は選べますか?
A. 問題冊子には3年とも地学が含まれています。ただしページ数は8〜14ページと最も少なく、高校で開講している学校自体が限られます。対策の情報も少ないため、選ぶなら覚悟が要ります。
Q. 生物は暗記科目ですか?
A. 3年とも4科目中で最多ページです。リード文や実験設定が長く、読解量が多い科目です。暗記だけでは対応できません。
Q. 計算過程はどこまで書けばいいですか?
A. 問題文に「簡潔に示すこと」とある通り、使った式と代入の流れが追えれば十分です。ただし普段から書いていないと本番では書けません。
新潟大学に合格するには
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|---|---|---|---|---|
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