新潟大学 物理の傾向と対策

参考書・勉強法

この記事を書いた人
春日一心(新潟大学専門塾 代表)

春日一心

新潟大学専門塾 代表

  • 偏差値30台から、独学で新潟大学に合格
    高校自体の偏差値は40台、その中でも自分は下位で、偏差値は30台からのスタートでした。そこから独学で新潟大学に合格しました。
  • 塾講師歴4年、新潟大学合格者を多数輩出
    新潟大学受験に特化した「新潟大学専門塾」の代表。塾講師として指導した生徒から、新潟大学の合格者を多く出してきました。
  • 新潟市西区で「徹底管理塾」も運営
    オンラインの新潟大学専門塾に加え、新潟市西区で対面の「徹底管理塾」も運営しています。

▶ 新潟大学専門塾の公式サイト

こんなお悩み、ありませんか?
  • 物理ってどんな問題?
  • 力学だけでいい?
  • いつから何をすればいい?
春日一心
こんにちは、新潟大学専門塾の春日です。この記事では、令和5〜7年度に実際に出た物理の問題を解いて見せながら、必要な力・具体的な勉強法・時期別ロードマップまで、まるごとお伝えします。過去問がなくても、この1本で全部わかるように書きました。
この記事でわかること
  • 3年分の出題分野(力学+電磁気の2本柱)
  • 実際の問題(図示・証明・運動方程式)を解いて見せます
  • なぜ「答えが出ても点が来ない」のか
  • 何を・どの順番でやるかと、時期別ロードマップ

新潟大学の物理|基本の形

大問2つ
力学+電磁気
記述式
計算過程あり
図示・証明
数値以外も書く

令和5・6・7年度を通して、新潟大学の物理は3年とも大問1が力学。そして電磁気が必ずどこかに出ます。力学と電磁気の2本柱で、どちらかに穴があるとそのまま半分を失います。

まず「理科は何科目か」を確認してください

新潟大学の理科は学部で科目数と試験時間が変わります。教育・工=1科目90分、医・歯=2科目180分、理・農=選択制。準備量が2倍違うので、まずここを確定させてください。詳しくは 理科は何科目必要?|学部別の科目数と試験時間 にまとめています。

この記事で、以下のすべてがわかります
  • 3年分の出題分野(力学+電磁気の2本柱)
  • 実際に出た問題を、答案の作り方まで解いて見せます
  • なぜ「答えが出ても点が来ない」のか
  • 合格点に必要な力と、何をどの順番でやるか
  • 時期別ロードマップと、よくある失敗

3年分の出題分野

年度 大問1 その他
令和5年度 力学(滑車・浮力・運動方程式) 電磁気ほか
令和6年度 力学(ばね射出機・円弧面・放物運動) 電磁気ほか
令和7年度 力学(斜面上の物体と動く台) 電磁気(ローレンツ力・電磁誘導・LC振動回路)
春日一心
大問1は3年連続で力学。しかも令和6年度のように、1つの大問の中でばね→円運動→放物運動と現象が次々に切り替わる作りになっています。単元別に解けても、切り替わると手が止まる——ここが最初の壁です。

実際の問題を、解いて見せます

新潟大学の物理の最大の特徴は、「答えの数値だけでは点にならない」ことです。3年分すべてに、図示・証明・計算過程が含まれていました。

① 力を「図に描かせる」問題

実際に出た図示問題(令和7年度・大問1)

斜面上の物体Aにはたらく力のベクトルを、解答用紙の図中に矢印で描き込め。②〜④の番号で矢印を区別し、それぞれの矢印が表す力の説明も記入すること。

  1. 計算ではなく、力を正しい向きで図に描く問題です。物体Aにはたらく力は3つ——重力(鉛直下向き)/垂直抗力(斜面に垂直)/摩擦力(斜面に沿う)
  2. ここで多いミスが、垂直抗力を「鉛直上向き」に描いてしまうこと。垂直抗力は「面に垂直」であって「鉛直」ではありません。斜面上では傾いています。
  3. もう1つが摩擦力の向き。物体が滑り落ちようとするなら、摩擦力は斜面に沿って上向き。「動こうとする向きと逆」が原則です。
  4. この設問が意味しているのは、新潟大学が「公式の前に、力の図が描けるか」を直接見にきているということ。
  5. 物理は力の図(自由物体図)がすべての出発点です。図が正確なら運動方程式は自然に書ける。逆に図が曖昧だと、最初の一歩でつまずきます。

② 答えが問題文に書いてある「証明」

実際に出た証明問題(令和6年度・大問1)

ばねが自然長に戻ったときの質点の速さ v₀ が、v₀ = d√(k/(M+m)) となることを示せ。

  1. 答えの式は、問題文にすでに書いてあります。求められているのは「なぜその式になるのか」を、物理法則から筋道立てて示すことです。
  2. 使う道具は力学的エネルギー保存運動量保存。ばねに蓄えられた弾性エネルギー ½kd² が、質点と板の運動エネルギーに変わる——この関係を式にします。
  3. 答案には「どの法則を使うか」を言葉で明示します。「ばねの弾性エネルギーが運動エネルギーに変換されるので、エネルギー保存則より」といった一文です。これがないと、式だけ並んでいる答案になり減点されます。
  4. そして式変形を飛ばさないこと。「明らかに」「同様にして」で飛ばしたところが、まさに採点者の見る場所です。
  5. 物理の証明は数学とは別の難しさがあります。答えは分かっているのだから、プロセスがすべて。答えだけ書いても0点です。

③ 2物体の運動方程式

実際に出た問題(令和5年度・大問1)

あらい床の上の物体(質量 m)と、液体中のおもり(質量 M)を糸と滑車でつなぐ。加速度の大きさを a、張力を T として、物体とおもりの運動方程式をそれぞれ書け。

  1. 物理の基礎中の基礎ですが、2物体が糸でつながれ、張力・摩擦・浮力が同時に絡むと、とたんに混乱します。
  2. 手順は1つ。物体ごとに分けて、それぞれの自由物体図を描くこと。まとめて考えようとするから混乱します。
  3. 物体(床の上):水平方向にはたらくのは張力 T(滑車の向き)と動摩擦力。→ ma = T − μ’N
  4. おもり(液体中):鉛直方向にはたらくのは重力 Mg・張力 T・浮力 ρVg。→ Ma = Mg − T − ρVg
  5. ここでも出発点は力の図です。図が描ければ式は書け、図が曖昧だと式が立たない。新潟大学の物理は、この「図→式」の流れを手を替え品を替え問うてきます。

なぜ「答えが出ても点が来ない」のか

3年とも、問題冊子にはこう書かれています。

問4以降の解答にあたっては、計算の過程も簡潔に示すこと。

出典:新潟大学 令和7年度入学試験問題 物理 大問1

つまり答えが合っていても、過程がなければ減点。逆に答えを間違えても、過程が正しければ部分点。途中式を書く習慣がないと、本番で1点も拾えません。

そして3年とも、図示・証明という「数値以外」を書かせています。これは化学の論述、国語の記述とまったく同じ発想——新潟大学は全科目を通して、「わかっていることを、筋道立てて書けるか」を測っています。

物理でいちばん怖い落とし穴

物理は「答えが出る科目」なので、自分で採点した気になりやすいのが最大の危険です。

数値が合っていると「できた」と思ってしまう。しかし実際には、計算過程が雑、証明の論理が飛んでいる、力の向きが逆——減点されていることに、自分では気づけません。

では、合格点を取るには「どんな力」が必要か

1現象を「力の図」に描いて整理する力

なぜ、そう簡単ではないのか:力・速度・電流の向きを図にできるかが、すべての出発点です。令和7年度は図示そのものが設問になりました。図が曖昧なまま公式に頼ると、応用問題で必ず崩れます。

身につけるために要ること:毎回、自由物体図を必ず描く習慣。そしてその図が正しいかを確認してくれる目。向きの間違いは、自分では気づけません。

2どの法則・保存則を使うか見抜く力

なぜ、そう簡単ではないのか:1つの大問で、ばね→円運動→放物運動と現象が切り替わります。それぞれの場面でどの保存則が使えるかを見抜けないと、途中で手が止まります。

身につけるために要ること:現象が切り替わる問題での演習。そして解けなかった原因を切り分ける振り返り。単元別の演習だけでは対応できません。

3文字式のまま、計算をやり切る力

なぜ、そう簡単ではないのか:数値がなく文字だけで最後まで計算します。途中で1箇所ミスすると、答えが合わないまま最後まで気づけません。

身につけるために要ること:文字式の計算に慣れる訓練と、計算過程を毎回書き残す習慣。暗算で済ませていると本番で書けません。

4証明・図示で「数値以外」を示す力

なぜ、そう簡単ではないのか:3年とも図示や証明が出ます。答えが合っていても、書き方で減点されます。プロセスの良し悪しは、自分では判定できません。

身につけるために要ること:書いた証明や図を、第三者に見てもらうこと。ここが物理の伸びを分けます。

では、具体的に何を・どの順番で・どれだけやればいいのか

段階 やること 目安 ここで手を抜くと
STEP0 理科が何科目必要か確定(教育・工=1、医・歯=2) 最初に1回 準備量を見誤る
STEP1 力学の基礎:自由物体図→運動方程式を必ず書く 高3の春〜夏 大問1が毎年力学。致命傷
STEP2 エネルギー・運動量保存を使い分けられるように 現象の切り替えで手が止まる
STEP3 電磁気:回路・電磁誘導・ローレンツ力 夏〜秋 もう1本の柱を失う
STEP4 証明・図示の練習:計算過程を書く習慣づけ 答えが出ても点が来ない
STEP5 過去問:時間を計り、答案を見てもらう 直前期 減点箇所に気づけないまま本番へ

参考書の具体名と使い方は 【新潟大学】理科の参考書ルート にまとめています。

時期別ロードマップ(高2冬〜本番)

時期 この時期にやること
高2の冬〜高3春 力学の基礎。自由物体図を描く習慣をここで作る
高3の春〜夏 力学を仕上げ、エネルギー・運動量保存の使い分けへ
高3の夏 電磁気に着手。並行して力学の応用(複数の現象が続く問題)
高3の秋 証明・図示の練習。計算過程を書く癖をつける
共通テスト後〜直前 過去問を時間を計って。2科目必要な学部は配分も確定させる

毎年多くの受験生がやる、5つの失敗

やりがちな失敗 なぜダメか
自由物体図を描かずに公式へ 力の向きを間違えたまま進み、応用問題で必ず崩れる
答えだけ出して過程を書かない 3年とも「計算の過程も示せ」。普段書いていないと本番で書けない
証明で「グラフより明らか」と書く 増減表や式変形で示す必要がある。グラフは補助であって根拠ではない
電磁気を後回しにする 力学と並ぶ2本柱。秋以降に始めても間に合わないことが多い
2科目必要なのに1科目に偏る 医・歯は180分で2科目。両方を本番レベルにする必要がある

その力をつけるために、本当に必要なこと

つけたい力 本当に必要なこと
力の図示 描いた図が正しいか見てもらうこと(向きの間違いに自分では気づけない)
法則の使い分け 現象が切り替わる問題での演習と、つまずきの振り返り
計算をやり切る 計算過程を書く習慣と、その確認(答えだけ出す癖では本番で書けない)
証明・論述 書いた答案を見てもらうこと(プロセスの正誤は自分では判定できない)
2科目の両立 進度の管理(片方に偏ると、もう片方が抜ける)

参考書は書店で買えますが、その答案で点が来るのかを教えてくれるものは、書店には売っていません。

春日一心
ここまで読んで、やることの多さに気づいたと思います。新潟大学の物理は、正しくやれば必ず伸びます。問題は、その「正しく」を一人で用意し続けられるか
新潟大学専門塾が、いっしょにやっていること
  • 毎週の確認テストで、解けるつもりを潰す
  • 毎日の学習管理で、力学と電磁気の抜けを可視化する
  • 毎週の面談で、進み方のズレを早く直す(2科目のバランスも)
  • 新潟大学に合格した講師に質問できる環境で、立式や図示の「これで合ってる?」に答える

参考書は本屋で買えます。でも、上のような「続ける仕組み」と「見てくれる目」は、本屋には置いていません。そこだけを、僕たちが引き受けます。

よくある質問

Q. 物理は力学だけやればいいですか?

A. いいえ。3年とも大問1は力学ですが、電磁気も必ず出ています。力学>電磁気>その他の順で優先しつつ、両方を仕上げる必要があります。

Q. 計算過程はどこまで書けばいいですか?

A. 「簡潔に示せ」とある通り、使った式と代入の流れが追えれば十分です。ただし普段から書いていないと本番では書けません。

Q. 物理の証明は数学の証明と違いますか?

A. 違います。物理では、どの法則から出発し・どの物理量を使い・どう式変形するかを示します。答えの式が問題に書いてあることも多く、プロセスがすべてです。

Q. 図示が苦手です。どうすれば?

A. 自由物体図を毎回必ず描く習慣をつけてください。令和7年度は図示そのものが設問になりました。省略できません。

Q. 垂直抗力の向きをよく間違えます

A. 垂直抗力は「面に垂直」であって「鉛直」ではありません。斜面上では傾きます。図を描いて確認する癖をつけてください。

Q. 過去問は何年分やるべきですか?

A. 最低3年分です。3年並べて初めて、大問1が力学で固定・電磁気が頻出・計算過程と証明を書かせる、といった構造が見えます。

あわせて読みたい

全科目の参考書ルートは 👉 【新潟大学】参考書ルートを科目別に全公開 にまとめています。

新潟大学に合格するには

ここまで読んでいるということは、本気で新潟大学に合格したいということだと思います。合格するために不可欠な要素は、次の5つです。

1
新潟大学に特化した計画で勉強する

新潟大学の入試には独自の傾向があります。新潟大学に特化した計画を立てることで、合格への最短距離を進むことができます。多くの受験生や高校生は、自分オリジナルの計画で余計なことをしてしまったり、逆に必要なのにそれを飛ばしたりと、合格まで遠回りする計画を立ててしまいがちです。正しい計画を立てることが、一番の合格への近道です。

2
計画を毎日やりきる継続力

計画を毎日しっかり実行することが大切です。どれだけ素晴らしい100点の計画を立てても、実行しなければ意味はありません。とはいえ、1人だと9割以上の人がどこかでサボってしまうのが現実です。だからこそ、誰かに管理してもらう環境が欠かせません。逆に、正しい計画をサボらずにやりきれば、ほとんどの人が合格できます。

3
毎週の確認テスト

成績が上がるのは「分からなかった問題が分かるようになった時」だけです。もともと分かる問題を1,000回、1万回、10万回解いても点数は変わりません。まず必要なのは、分かるところと分からないところをはっきりさせること。それを明確にするのが毎週の確認テストです。2ヶ月や3ヶ月に1回では遅すぎます。1週間に1回、勉強した範囲が本当に身についているかをテストすることが大事なのです。

4
毎週の面談

一度決めた計画がその通りに進むことはありません。先週の勉強量が少なかったのか、多すぎたのかを毎週振り返り、翌週の計画を一緒に決めていきます。1ヶ月に1回の面談では、その1ヶ月がダメだった場合、まるごと無駄になってしまいます。1週間に1回にすることで、計画が崩れてもリスクを最小限に抑えられます。

5
新潟大学に合格した経験のある講師の指導

新潟大学に合格したことがない人が指導しても説得力がありません。実際に合格した先輩の指導だからこそ、アドバイスに説得力があります。また、志望する大学の先輩だからこそ、モチベーションも上がります。結局、受験勉強は辛いもの。継続するためのモチベーションを、毎週この新潟大学の講師と話すことで高めていきます

独学・集団授業・個別指導では、なぜ難しいのか

この5つ、どれか1つでも欠けると合格は一気に遠のきます。しかし現実には、独学・集団授業・個別指導のいずれも、5つすべてを揃えるのは難しいのです。

合格に必要な要素 独学 集団授業 個別指導 新潟大学専門塾
新潟大学に特化した計画
毎日の学習管理
毎週の確認テスト
毎週の面談
新潟大合格者の講師

独学は計画も管理も自分次第。集団授業は全員に同じ内容を進めるため、あなた専用の計画にはなりません。個別指導は授業の時間は見てもらえますが、「授業以外の毎日」まで管理してくれる塾はほとんどない——ここが最大の落とし穴です。受験の勝敗は、授業の時間より授業以外の膨大な時間で決まります。

新潟大学専門塾には、この5つがすべて揃っています。
だから、本気で新潟大学合格に近づけます。

まずは無料学習相談で、あなたの現在地と合格までの道筋を確認してみてください。しつこい勧誘は一切ありません。
新潟大学専門塾について詳しく見る

無料学習相談で合格までの道筋がわかる|新潟大学専門塾

コメント

タイトルとURLをコピーしました