新潟大学の数学の勉強法

参考書・勉強法

この記事を書いた人
春日一心(新潟大学専門塾 代表)

春日一心

新潟大学専門塾 代表

  • 偏差値30台から、独学で新潟大学に合格
    高校自体の偏差値は40台、その中でも自分は下位で、偏差値は30台からのスタートでした。そこから独学で新潟大学に合格しました。
  • 塾講師歴4年、新潟大学合格者を多数輩出
    新潟大学受験に特化した「新潟大学専門塾」の代表。塾講師として指導した生徒から、新潟大学の合格者を多く出してきました。
  • 新潟市西区で「徹底管理塾」も運営
    オンラインの新潟大学専門塾に加え、新潟市西区で対面の「徹底管理塾」も運営しています。

▶ 新潟大学専門塾の公式サイト

こんなお悩み、ありませんか?
  • 問題集を何周もしているのに、模試の点が変わらない
  • 解説を読めば分かるのに、初見の問題だと手が止まる
  • 解けなかった問題を、どう復習すればいいのか分からない
  • 記述で毎回減点されるが、何が悪いのか自分では分からない
春日一心
こんにちは、新潟大学専門塾の春日です。数学に一番時間をかけているのに、点だけが動かない——という相談を本当によく受けます。

結論から言うと、原因のほとんどは勉強の量ではなく、1問との向き合い方にあります。この記事では、新潟大学の数学で点が取れる人がやっている勉強の手順を、最初から最後までお伝えします。参考書選びでも過去問分析でもなく、勉強の中身そのものの話です。文系・理系どちらの方にも当てはまります。

この記事でわかること
  • 新潟大学の数学で、実際に点になっている4つの要素
  • 数学が伸びない人に共通する、8つの勉強のやり方
  • 点が取れる人がやっている4段階の手順(解く→過程で答え合わせ→言語化→解き直し)
  • 解法を引き出すための「条件の翻訳表」18パターン
  • 記述答案の書き方7原則と、詰まったときの部分点の取り方
  • 高2の冬から直前期までの、やり方の時期別ロードマップ

新潟大学の数学は「答えが合っているか」だけでは点にならない

数学の勉強法の話をする前に、どうしても先に共有しておきたいことがあります。それは、新潟大学の数学が記述式だということです。マークシートのように答えの数値だけを書く形式ではなく、そこに至るまでの計算過程や、証明の筋道そのものが採点の対象になります。

この一点が、勉強のやり方を根本から変えます。なぜなら、記述式では次のような“ねじれ”が普通に起きるからです。

本番で起きること マーク式なら 新潟大学(記述式)では
最後まで解ききったが、途中の説明を省いた 満点 減点される(過程が採点対象のため)
方針は正しいが、計算ミスで答えが違った 0点 途中まで点が来る(部分点)
途中で手が止まり、方針だけ書いて終えた 0点 方針が正しければ点が来る
解答欄が白紙 0点 0点(ここだけは同じ
春日一心
つまり新潟大学の数学は、1問が0点か満点かの二択ではありません。0点と満点のあいだに、細かい段階がいくつもある試験です。

ところが多くの受験生は、普段の勉強を「解けた/解けなかった」の二択で管理しています。本番の採点基準と、普段の自己採点の基準がずれている——これが、時間をかけているのに点が伸びない最大の理由です。

もう少し具体的にしましょう。記述式の答案で点になるのは、おおむね次の4つの要素です。

答案の中で点になる要素 中身 抜けたときに起きること
① 方針の宣言 何を使って解くのかを最初に書く(例:微分して増減を調べる、余事象で考える) 採点者に読む筋道が伝わらず、正しくても評価されにくい
② 条件の式化 問題文の日本語を、数式・不等式・図に置き換える この時点で詰まり、以降がすべて書けなくなる
③ 計算の実行 文字式のまま最後までやり切る 方針は合っているのに答えまで届かない
④ 論理をつなぐ日本語 「よって」「〜より」「ここで」で式と式をつなぐ 式の羅列になり、飛躍とみなされて減点される

ここで大事なのは、①②④は「計算力」ではないということです。計算練習をどれだけ積んでも、①②④は自動的には伸びません。にもかかわらず、多くの受験生の勉強は③の計算に偏っています。だから、演習量に比べて点が伸びないのです。

4
答案で点になる要素の数
3
1問に必要な解き直しの回数の目安
20分+
本番で1題にかけられる時間
この記事の立ち位置

この記事は「新潟大学の数学をどう勉強するか」という勉強のやり方だけを扱います。
どの参考書を使うかは 【新潟大学】数学の参考書ルート|状況別4パターン、実際にどんな問題が出ているかは 理系数学の傾向と対策 / 文系数学の傾向と対策 にまとめています。本記事は、その2つの“あいだ”にある「中身のやり方」を埋めるための記事です。

数学が伸びない人がやっている、勉強のやり方

まず、多くの受験生が良かれと思ってやっている勉強を並べます。どれもサボっているわけではありません。むしろ真面目な人ほどやりがちです。それでも点が伸びないのは、やり方が試験の採点基準とかみ合っていないからです。

やっている勉強 本人の実感 実際に起きていること
解説を読んで「なるほど」と納得して終える 理解できた 読んで分かることと、白紙から書けることは別。次に同じ問題が出ても手が止まる
答えが合っていたら丸をつけて次へ進む 順調に進んでいる 採点対象である過程を一度も検証していない。本番で減点される答案のまま量産される
解けなかった問題に印をつけて、後回しにする あとでまとめてやる 伸びしろをそのまま放置している。成績が上がるのは「できなかったができるようになった」瞬間だけ
とにかく問題集を何周もする 3周した、という達成感 覚えたのが解法ではなく問題の並び順になっている。順番が変わると解けない
ノートに解答をきれいに書き写す しっかり復習した 写経は「思い出す練習」になっていない。手は動いているが記憶は作られない
難しい問題ばかりを選んで解く 実力がついている気がする 標準問題の取りこぼしが残ったまま。合格点は標準問題の積み上げで届く
答えを見ずに1問に1時間以上ねばる 粘り強く考えた 本番は1題20分強。時間感覚がずれ、解ける問題を落とす
解答を眺めるだけで手を動かさない復習 効率よく回せている 計算力が落ち、方針が見えても最後まで到達できなくなる
春日一心
この表で一番こわいのは、どれも「勉強した時間」としてはカウントされることです。

机に向かった時間は増える。ノートも埋まる。問題集の周回数も増える。それなのに模試の点だけが動かない努力の量ではなく、努力の向きの問題です。

なぜ「分かった」で終わると伸びないのか

解説を読んでいるとき、あなたの頭の中では「その解法を選ぶ理由」がすでに与えられています。「ここで判別式を使う」と書いてあるから、判別式を使う流れが自然に見える。だから納得できる。

ところが本番の答案用紙には、その一行がありません。与えられているのは問題文だけです。あなたが自力で用意しなければならないのは、解法そのものではなく「その解法を選ぶ理由」の方なのです。

ここを取り違えたまま勉強すると、こういう状態になります。解説を読めば全部分かる。でも初見の問題になると、何から手をつけていいか分からない。——多くの受験生が「数学のセンスがない」と言って諦めるのは、たいていこの状態です。センスの問題ではありません。解法を選ぶ理由を、一度も自分の言葉にしていないだけです。

なぜ「答えが合っていたら丸」ではダメなのか

先ほど書いたとおり、新潟大学の数学は過程が採点対象です。ということは、答えが合っている答案でも、書き方次第で点が引かれます。

たとえば、文字を置いたのにその範囲を書いていない。場合分けをしたのに、分けた基準を書いていない。グラフの概形を根拠なしに描いている。「明らかに」で2行飛ばしている。——これらはすべて、答えの数値には影響しません。だから自己採点では絶対に発覚しません。

つまり、答えの一致だけで丸をつける勉強を続けている限り、この種の失点は本番まで一度も表面化しないということです。模試で返ってきた答案を見て初めて気づく人が多いのですが、気づいたときには夏や秋になっています。

ここが、自分ひとりでは埋めにくい部分です

答案の書き方の減点は、模範解答と見比べても自分では判定できません。「これは書かなくても伝わるだろう」という省略が、採点者にとって飛躍なのかどうか。この線引きは、答案を読んでもらって指摘されない限り、自分の中では永遠に正しいままです。

点が取れる人がやっている、勉強の手順

ここからが本題です。やることは難しくありません。1問に対して、4つの段階を必ず通す。それだけです。ただし、この4段階のうち多くの人が実行しているのはSTEP1とSTEP2までで、点差を生んでいるのはSTEP3とSTEP4の方です。

  1. STEP1 制限時間を決めて、自力で解く
    └ 手を止めない。書けるところまで必ず書く
  2. STEP2 答えではなく「過程」で答え合わせをする
    └ 3段階で分類し、印をつけ分ける
  3. STEP3 なぜその解法を選ぶのかを、1行で言語化する
    ここが最重要。ここを飛ばすと初見問題に対応できない
  4. STEP4 時間を置いて、白紙から解き直す
    └ 翌日 → 1週間後 → 3週間後の3回
STEP1 制限時間を決めて、自力で解く

まず時間を計ります。標準的な問題なら1問15〜20分、難しめの問題でも25分で切ります。ここで「解けるまで粘る」をやってはいけません。本番の1題は20分強しかないからです。1問に1時間ねばる練習は、本番とは別の競技を練習していることになります。

そして、手が止まっても白紙で終わらせないこと。分かるところまで書きます。条件を式にする、図を描く、使えそうな定理を書き出す——ここまでで止まったなら、それを答案として残します。

理由は2つあります。1つは、記述式では途中まででも点が来るから。もう1つは、“どこまで書けてどこで止まったか”が、そのままあなたの弱点の位置を示すからです。白紙で終えると、この情報が消えます。

STEP2 答えではなく「過程」で答え合わせをする

解答を見るとき、答えの数値が合っているかを最初に見てはいけません。見るべき順番は次のとおりです。

  1. 方針は同じか(模範解答と違う解き方でも、成立していれば正解)
  2. 書くべきことが抜けていないか(文字の範囲、場合分けの基準、根拠の一言)
  3. 計算は最後まで合っているか

そのうえで、問題番号の横に印をつけます。おすすめは3種類です。

状態 次にやること
方針も答案の書き方も合っていた 3週間後に1回だけ解き直す
方針は合っていたが、計算ミス・記述の抜けがあった 翌日に解き直す。ここが一番伸びる層
そもそも方針が立たなかった STEP3を必ず行い、翌日・1週間後・3週間後の3回

ほとんどの受験生は◯と✕しか持っていません。点が伸びるかどうかを分けるのは、実は△の扱いです。△は「分かっているのに点にならなかった問題」——つまり、最も少ない労力で得点に変わる問題だからです。

STEP3 なぜその解法を選ぶのかを、1行で言語化する

ここが、この記事で一番伝えたいところです。答え合わせが終わったら、ノートの端に次の形式で1行だけ書きます。

問題文に◯◯とあったから、△△を使う

たとえば「最小値を求めよとあったから、微分して増減表をつくる」「少なくとも1つ、とあったから余事象で考える」「常に成り立つ、とあったから最小値が0以上という条件に置き換える」。この程度で構いません。大切なのは、解法ではなく“きっかけ”を書くことです。

なぜこれが効くのか。初見の問題を前にしたとき、あなたの頭が探しているのは「この問題文のどこかに、見覚えのある合図はないか」だからです。合図と解法をセットで蓄えている人は、初見でも手が動きます。解法だけを覚えている人は、合図に気づけないので手が止まります。

この1行を書くのに、かかる時間は20秒です。しかしこれを100問分ためた人と、ためていない人では、初見問題での手の動き方がまったく変わります。

STEP4 時間を置いて、白紙から解き直す

解き直しのタイミングは、翌日 → 1週間後 → 3週間後を基本にします。連続して2回解いても、それは短期記憶を確認しているだけで、ほとんど意味がありません。忘れかけたころに、思い出す——この負荷が記憶を作ります。

そして解き直しは必ず白紙からです。解答を横に置いて“なぞる”のは復習ではありません。何も見ずに、方針の宣言から答えまでを通しで書く。ここで再び詰まったら、それはまだ身についていないという事実がはっきりしただけで、失敗ではありません。

目安として、1問につき合計3回。裏を返せば、3回解き直す前提で問題を選ぶ必要があります。だから「新しい問題を大量に解く」より「選んだ問題を3回ずつ確実に仕上げる」方が、同じ時間で点になります。

この4段階を、1問あたりの時間で書くと

解く15〜20分 + 過程での答え合わせ10分 + 言語化20秒 + 解き直し(後日)10分×3回。
1問を仕上げるのに、合計で1時間近くかかります。だから、1日に扱える問題数は多くありません。数をこなす勉強から、1問を仕上げる勉強へ切り替える——これが、伸び悩みを抜ける転換点です。

ここが、自分ひとりでは埋めにくい部分です

この手順で一番脱落しやすいのは、STEP4の解き直しです。翌日・1週間後・3週間後という予定は、記録して管理しない限り必ず崩れます。新しい問題を解く方が楽しいですし、進んでいる感覚も得られるからです。解き直しの予定を持っているかどうかを、毎週たしかめてくれる人がいるかで、3か月後の到達点が変わります。

解法を「引き出せる」状態にするには|条件の翻訳表をつくる

STEP3で書いた1行を、単元ごとにまとめていくと、あなただけの「翻訳表」ができあがります。これは、問題文の日本語を数式に翻訳するための対応表です。

数学ができる人は、この翻訳を無意識にやっています。問題文を読んだ瞬間に「垂直と書いてある=内積が0だな」と変換されている。だから手が動く。逆に、公式は全部覚えているのに解けないという人は、公式は持っているが、いつそれを取り出すかの索引を持っていない状態です。

春日一心
公式集は、辞書に似ています。単語をぜんぶ載せた辞書を持っていても、引く場所が分からなければ意味がありません。

翻訳表は、その「引く場所」を書き出したものです。

まずは代表的なものを載せます。ここに載っているのは、文系・理系を問わず使うものが中心です。

問題文に出てくる条件(日本語) 数式・操作への翻訳
垂直である 内積 = 0 / 傾きの積 = −1
平行である・3点が一直線上にある ベクトルが実数倍の関係 / 傾きが等しい
共有点を持たない 判別式 < 0
接する 判別式 = 0(重解)/ 接点で微分係数が一致
異なる2つの実数解を持つ 判別式 > 0(+必要なら軸と端点の条件)
すべての実数で成り立つ(常に〜) (左辺)−(右辺)の最小値 ≧ 0 に置き換える
少なくとも1つ〜 余事象(1 −「1つも〜でない」)
積が偶数になる 余事象(すべて奇数である場合を引く)
最大値・最小値を求めよ 微分して増減表 / 平方完成 / 相加平均・相乗平均
〜の範囲を求めよ(定数が入っている) 定数分離して k = f(x) のグラフと直線の交点で考える
整数解をもつ 積の形に因数分解して、約数の組を調べる
すべての自然数nについて成り立つ 数学的帰納法
規則性がありそう・n番目を求めよ n = 1, 2, 3 で実験して推測し、帰納法か漸化式へ
不等式を証明せよ (左辺)−(右辺)をつくり、符号を調べる
領域を図示せよ 境界を含む/含まないを明示し、代表点で領域を確認
確率で「n回目」が出てくる n回目とn+1回目の関係を立てる(確率漸化式
円上の点との距離の最大・最小 中心からの距離 ± 半径 に帰着
〜であることを示せ 使う定理・方針を先に宣言してから式変形(結論から逆算しない)

翻訳表は、必ず自分で作る

この表をそのまま暗記しても、実はあまり効きません。効くのは、自分が実際に詰まった問題から作った行だけです。理由は単純で、自分が詰まった場所には、あなた自身の思考のクセが刻まれているからです。

作り方はこうします。

  1. ノートの見開き右ページを、翻訳表専用に空けておく
  2. ✕(方針が立たなかった)問題が出るたびに、STEP3で書いた1行をここへ転記する
  3. 同じ翻訳が2回出てきたら、それは頻出の合図。星印をつける
  4. 週の終わりに、表を上から読み返す(解き直しではなく、読むだけでよい)
  5. 月に1回、単元ごとに並べ替えて清書する

3か月も続けると、行数は60〜100くらいになります。この分量が、そのまま初見の問題に対する“引き出しの索引”になります。

翻訳表は、証明問題にも直結します

証明問題は、翻訳の精度がそのまま出ます。「示せ」と言われたときに、何を使うと宣言できるかどうかで答案の質が決まるからです。証明に特化した対策は 👉 新潟大学の数学 証明問題の対策 にまとめています。

ここが、自分ひとりでは埋めにくい部分です

翻訳表づくりでつまずくのは、「自分が何につまずいたのか」を言語化する部分です。方針が立たなかったとき、多くの人は「難しかった」で処理してしまいます。問題文のどの一言を拾えていれば手が動いたのか——これは、解けた人に指摘されて初めて見えることがほとんどです。

記述答案は、こう書く|7つの原則

ここまでで方針は立つようになります。最後に残るのが、それを答案の形にする作業です。新潟大学の数学は計算過程・証明が採点対象ですから、ここを詰めるだけで同じ実力のまま点が増えます。

個別の問題ではなく、どんな問題にも共通する原則として7つにまとめます。

原則 具体的に何を書くか 抜けるとどうなるか
① 方針を最初に宣言する 「〜を用いて示す」「〜とおいて考える」を冒頭に1行 採点者が筋道を追えず、正しくても評価されにくい
② 文字を置いたら条件を書く 「ただし t > 0」「x は実数」など範囲を必ず添える 答えが合っていても減点される代表例
③ 場合分けは基準を書く 「t の値によって最小値の位置が変わるので」など、分ける理由を一言 場合分けが恣意的に見え、論理が成立していないとみなされる
④「明らかに」を使わない 自明に見えても、根拠の式を1行入れる そこが採点のポイントだった場合、まるごと点が消える
⑤ 式と式を日本語でつなぐ 「よって」「〜より」「ここで」を挟む 式の羅列は飛躍とみなされる。数式だけの答案は読まれない
⑥ 図・グラフも答案の一部 軸・交点・漸近線・境界の含む含まないを明記 図が根拠として機能せず、説明不足になる
⑦ 結論を最後に1行で書く 「よって求める最小値は〜」と言い切る どこが答えか分からず、書いてあるのに拾ってもらえない
春日一心
この7つは、どれも数学の実力とは無関係です。知っているかどうか、習慣になっているかどうかだけ。

だからこそ最も短期間で点が増える部分でもあります。実力が同じ2人の答案が、書き方だけで10点以上ちがう——記述式ではごく普通に起こります。

途中で詰まったときに、何を書いて終えるか

本番では必ず、最後まで到達できない問題が出ます。そのときに白紙で出すか、部分点を取って出るかで、合否が変わることがあります。詰まったときに書くべきものは、次の順番で決まっています。

  1. 問題文の条件を、式に翻訳したもの(ここだけで点が来ることがある)
  2. 図・グラフ(状況を正しく把握できていることの証明になる)
  3. 使おうとした定理・方針の宣言(「〜が成り立つことを示せばよい」)
  4. 途中まで進めた式変形(消さずに残す)
  5. 分かる範囲の特殊な場合の答え(n = 1, 2 のときなど)

逆に、絶対にやってはいけないのが「間違えたと思って消しゴムで全部消す」ことです。消した部分に点があったかもしれません。記述式では、間違っている可能性のある答案の方が、白紙より確実に価値があります。時間切れの直前に消し始める人は、毎年います。

なお、本番でどれくらい取れば届くのかは 新潟大学の合格最低点 を見ておくと、部分点の重みが実感できます。数学で満点を取る必要はありません。取りこぼしを減らすことのほうが、はるかに現実的です。

ここが、自分ひとりでは埋めにくい部分です

答案の書き方は、書いたものを読んでもらわない限り改善しません。模範解答は“完成形”しか教えてくれず、あなたの答案のどこが飛躍なのかは書いていないからです。自分の答案を読み返しても、書いた本人には筋が通って見えます。第三者が読んで詰まる場所だけが、本番で減点される場所です。

時期別ロードマップ|勉強のやり方を、いつ何に切り替えるか

ここまでの内容を、時期に落とし込みます。この表は「何の単元をやるか」ではなく「どういうやり方で勉強するか」の表です。扱う範囲や参考書の順番は 数学の参考書ルート を参照してください。

時期 やり方として、この時期にやること 到達目標 ここで手を抜くとどうなるか
高2の冬〜高3春 ◯△✕の3分類を始める。△を翌日に解き直す習慣をつくる 解いた問題を印で管理できている 3年生になっても「解きっぱなし」が続き、演習量が点に変わらない
高3の春〜初夏 STEP3の1行言語化を全問で行う。翻訳表を書き始める 翻訳表が30行以上たまっている 解法は覚えたが初見で手が止まる状態が固定化する
高3の夏 解き直しを翌日・1週間後・3週間後の3回に定着させる 同じ問題を白紙から通しで書ける 夏に大量に解いた問題を、秋にはほぼ忘れている
高3の秋 答案の書き方(7つの原則)を意識して書き、必ず誰かに読んでもらう 省略ぐせ・条件の書き忘れが消えている 実力はあるのに、記述の減点だけで毎回数十点を失う
高3の冬〜直前期 1題20分強の時間感覚で解く。詰まったときの部分点の取り方を練習 解ける問題を時間切れで落とさない 本番で1題に沈み、他の大問に手が回らない

この表で注目してほしいのは、秋と直前期のやることが、それまでと質的に違うことです。春から夏までは「解けるようにする」勉強ですが、秋以降は「解ける力を、答案という形にして点に変える」勉強に変わります。

ここを切り替えないまま直前期に入ると、模試の判定は良いのに本番で崩れる、という結果になりがちです。逆に、秋の時点で答案の形が整っている人は、直前期に伸びます。やることが「点の取りこぼしを潰す」だけになるからです。

新潟大学に特化した計画で合格しませんか|新潟大学専門塾の無料学習相談

数学の勉強で、毎年多くの人がやってしまう失敗6つ

失敗 なぜ点にならないのか どう変えるか
問題集を何周もすることを目標にしている 周回数は指標にならない。順番で覚えてしまう ◯△✕で分け、✕と△だけを回す。◯は3週間後に1回でよい
新しい問題を解くことに時間を使いすぎる 解き直しがゼロなら、記憶にほぼ残らない 新規と復習をおおよそ1:1にする
解説を読んで理解したら、その問題を終わりにする 読める=書ける、ではない 必ず翌日に白紙から書き直すまででワンセット
答えの数値だけで自己採点している 採点対象である過程を検証していない 方針 → 記述の抜け → 計算、の順に確認する
難問・応用問題ばかりに手を出す 合格点は標準問題の積み上げで届く 標準問題を取りこぼしゼロにする方を先に完成させる
時間を計らずに演習している 本番の時間感覚が身につかない 1問ごとに制限時間を決める。詰まったら切り上げて記録する
春日一心
6つとも共通しているのは、「進んでいる感覚」を優先してしまっているという点です。

新しい問題を解くのは楽しい。周回数が増えるのは気持ちいい。でも点が増えるのは、できなかったものが、できるようになった瞬間だけです。

結局、数学の点を伸ばすために必要なもの

1自分の答案を、採点者の目で見る力

なぜ、そう簡単ではないのか:書いた本人には、自分の答案はいつも筋が通って見えます。省略した部分は「当然だから省略した」のであって、飛躍だと感じていません。ここは構造的に、自分では気づけない部分です。

身につけるために要ること:書いた答案を第三者に読んでもらい、詰まった場所を指摘してもらうこと。回数を重ねるほど、省略の基準が本番仕様に近づきます。

2解けなかった問題を、放置せずに回収し続ける力

なぜ、そう簡単ではないのか:✕がついた問題は、当然ながら一番やりたくない問題です。しかも解き直しの予定は翌日・1週間後・3週間後と散らばるため、記録しないと必ず抜け落ちます。

身につけるために要ること:解き直しの予定を記録し、毎週その実行をたしかめる仕組み。意志ではなく仕組みで管理しないと、3か月後には残っていません。

3身についたかどうかを、定期的に測る力

なぜ、そう簡単ではないのか:自分では「もう大丈夫」と思っている単元ほど、時間が経つと抜けています。しかし抜けたことは、次に出題されるまで分かりません。

身につけるために要ること:毎週の確認テストで、勉強した範囲が本当に残っているかを短い周期で測ること。2〜3か月に1回では、崩れてから気づくことになります。

この3つに共通しているのは、どれも「やり方が分かっていれば解決する」種類のものではないということです。やり方はこの記事に全部書きました。それでも差がつくのは、やり方を毎日続けられるか、続けられているかを誰かが見ているかという部分だからです。

参考書は書店で買えます。翻訳表のつくり方も、答案の7原則も、この記事を読めば今日から始められます。しかし、あなたが書いた答案を読んで「ここが飛躍している」と言ってくれる人は、書店には売っていません。

春日一心
ここまで読んで、やることの多さに気づいたと思います。新潟大学の数学は、正しくやれば必ず伸びます。問題は、その「正しく」を一人で用意し続けられるか
新潟大学専門塾が、いっしょにやっていること
  • 毎週の確認テストで、解き直しが本当に身についたかを測る
  • 答案を読んでの指摘で、自分では見えない省略と飛躍を潰す
  • 毎日の学習管理で、翌日・1週間後・3週間後の解き直しを崩さない
  • 毎週の面談で、進み具合に合わせて翌週の量と中身を決め直す
  • 新潟大学に合格した講師に、「この方針で合っているか」をその場で聞ける

参考書は本屋で買えます。でも、上のような「続ける仕組み」と「見てくれる目」は、本屋には置いていません。そこだけを、僕たちが引き受けます。

あわせて読んでおきたい記事

よくある質問

Q. 数学は1日何時間やればいいですか?

A. 時間よりも中身です。目安を挙げるなら平日90分〜2時間、休日3時間ほどですが、大事なのはそのうち半分を解き直しに使うことです。3時間すべてを新しい問題に使うと、翌週にはほとんど残りません。新規と復習をおおよそ1:1にしてください。

Q. 問題集は何周すればいいですか?

A. 周回数は目標にしないでください。3周と決めると、すでにできる問題も3回解くことになり、時間の大半が無駄になります。◯△✕で分け、✕は3回、△は2回、◯は1回という「問題ごとに回数が違う」やり方に変えると、同じ時間で伸び方が変わります。

Q. 青チャートのような分厚い網羅系は必要ですか?

A. 必要かどうかは、今の状況と残り時間で変わります。全問やり切る前提なら多くの人には重すぎますし、例題だけに絞れば有効です。判断の基準は 数学の参考書ルート に状況別4パターンでまとめています。ただしどの参考書を選んでも、この記事の4段階(解く→過程で答え合わせ→言語化→解き直し)は変わりません。

Q. 文系と理系で、勉強のやり方は変わりますか?

A. やり方そのものは同じです。記述式で過程が採点対象という点も共通しています。違うのは扱う範囲と、1題あたりに使える時間です。出題の中身は 文系数学の傾向と対策理系数学の傾向と対策 をご覧ください。

Q. 解けない問題は、どのくらい考えてから答えを見るべきですか?

A. 標準問題で15〜20分、難しめでも25分を上限にしてください。本番の1題は20分強です。1問に1時間ねばる練習は、本番とは別の競技を練習していることになります。ただし切り上げる前に、書けるところまで必ず書き残すこと。どこで止まったかが、その日一番の情報です。

Q. 計算ミスが多いのですが、どうすればいいですか?

A. 計算ミスは「注意する」では減りません。減るのは、ミスの種類を記録したときです。符号なのか、分数の処理なのか、移項なのか、写し間違いなのか。ノートの隅に種類だけ書きためると、2週間ほどで自分の偏りが見えます。偏りが見えれば、そこだけを狙って潰せます。

Q. 記述の書き方は、誰にも見てもらわずに身につきますか?

A. 方針や翻訳表は独学でも作れます。ただし記述の減点は答えの数値に影響しないため、自己採点では発覚しません。書いた本人には筋が通って見えるので、読み返しても気づけない構造になっています。答案を読んでもらう機会は、どこかで確保しておくことをおすすめします。

Q. 今から始めて間に合いますか?

A. 残り時間によりますが、やり方を変えるほど、残り時間が短い人ほど効果は大きく出ます。解いた問題が点に変わっていない状態を放置したまま量を増やしても、同じ結果が繰り返されるだけだからです。まずは◯△✕の分類と、翌日の解き直しの2つだけでも今日から始めてみてください。

Q. 数学が苦手すぎるのですが、捨てるという選択はありますか?

A. 配点や学部によっては、戦い方を変える判断が有効な場合もあります。ただし判断するには、必要な得点を先に知っておく必要があります。新潟大学の合格最低点 と、志望学部の配点を確認したうえで決めてください。感覚で捨てるのが一番危険です。

あわせて読みたい

全科目の参考書ルートは 👉 【新潟大学】参考書ルートを科目別に全公開 にまとめています。

新潟大学に合格するには

ここまで読んでいるということは、本気で新潟大学に合格したいということだと思います。合格するために不可欠な要素は、次の5つです。

1
新潟大学に特化した計画で勉強する

新潟大学の入試には独自の傾向があります。新潟大学に特化した計画を立てることで、合格への最短距離を進むことができます。多くの受験生や高校生は、自分オリジナルの計画で余計なことをしてしまったり、逆に必要なのにそれを飛ばしたりと、合格まで遠回りする計画を立ててしまいがちです。正しい計画を立てることが、一番の合格への近道です。

2
計画を毎日やりきる継続力

計画を毎日しっかり実行することが大切です。どれだけ素晴らしい100点の計画を立てても、実行しなければ意味はありません。とはいえ、1人だと9割以上の人がどこかでサボってしまうのが現実です。だからこそ、誰かに管理してもらう環境が欠かせません。逆に、正しい計画をサボらずにやりきれば、ほとんどの人が合格できます。

3
毎週の確認テスト

成績が上がるのは「分からなかった問題が分かるようになった時」だけです。もともと分かる問題を1,000回、1万回、10万回解いても点数は変わりません。まず必要なのは、分かるところと分からないところをはっきりさせること。それを明確にするのが毎週の確認テストです。2ヶ月や3ヶ月に1回では遅すぎます。1週間に1回、勉強した範囲が本当に身についているかをテストすることが大事なのです。

4
毎週の面談

一度決めた計画がその通りに進むことはありません。先週の勉強量が少なかったのか、多すぎたのかを毎週振り返り、翌週の計画を一緒に決めていきます。1ヶ月に1回の面談では、その1ヶ月がダメだった場合、まるごと無駄になってしまいます。1週間に1回にすることで、計画が崩れてもリスクを最小限に抑えられます。

5
新潟大学に合格した経験のある講師の指導

新潟大学に合格したことがない人が指導しても説得力がありません。実際に合格した先輩の指導だからこそ、アドバイスに説得力があります。また、志望する大学の先輩だからこそ、モチベーションも上がります。結局、受験勉強は辛いもの。継続するためのモチベーションを、毎週この新潟大学の講師と話すことで高めていきます

独学・集団授業・個別指導では、なぜ難しいのか

この5つ、どれか1つでも欠けると合格は一気に遠のきます。しかし現実には、独学・集団授業・個別指導のいずれも、5つすべてを揃えるのは難しいのです。

合格に必要な要素 独学 集団授業 個別指導 新潟大学専門塾
新潟大学に特化した計画
毎日の学習管理
毎週の確認テスト
毎週の面談
新潟大合格者の講師

独学は計画も管理も自分次第。集団授業は全員に同じ内容を進めるため、あなた専用の計画にはなりません。個別指導は授業の時間は見てもらえますが、「授業以外の毎日」まで管理してくれる塾はほとんどない——ここが最大の落とし穴です。受験の勝敗は、授業の時間より授業以外の膨大な時間で決まります。

新潟大学専門塾には、この5つがすべて揃っています。
だから、本気で新潟大学合格に近づけます。

まずは無料学習相談で、あなたの現在地と合格までの道筋を確認してみてください。しつこい勧誘は一切ありません。
新潟大学専門塾について詳しく見る

無料学習相談で合格までの道筋がわかる|新潟大学専門塾

コメント

タイトルとURLをコピーしました