新潟大学 生物 遺伝情報・PCR 対策

参考書・勉強法

この記事を書いた人
春日一心(新潟大学専門塾 代表)

春日一心

新潟大学専門塾 代表

  • 偏差値30台から、独学で新潟大学に合格
    高校自体の偏差値は40台、その中でも自分は下位で、偏差値は30台からのスタートでした。そこから独学で新潟大学に合格しました。
  • 塾講師歴4年、新潟大学合格者を多数輩出
    新潟大学受験に特化した「新潟大学専門塾」の代表。塾講師として指導した生徒から、新潟大学の合格者を多く出してきました。
  • 新潟市西区で「徹底管理塾」も運営
    オンラインの新潟大学専門塾に加え、新潟市西区で対面の「徹底管理塾」も運営しています。

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こんなお悩み、ありませんか?
  • 生物は暗記すれば点が取れる科目?
  • PCRの計算問題ってどう解くの?
  • 時事問題(ゲノム編集・コロナ)まで対策必要?
春日一心
こんにちは、新潟大学専門塾の春日です。新潟大学の生物は、2年連続で大問1に遺伝情報が出ています。この記事では実際に出た問題の答案を、書いて見せながら、暗記だけでは対応できない論述・計算問題まで徹底解説します。
この記事でわかること
  • 「暗記した用語」と「初めて見る文脈で使う力」の違い
  • 実際に出た問題を、答案を書いて見せます(2年分)
  • 「暗記で対応できる設問」と「計算・考察が必要な設問」の見分け方
  • 生物でよくある失敗5つ

新潟大学の生物は、2年連続で大問1が「遺伝情報」です

まず事実から。令和5・6年度の2年間、新潟大学の生物は大問1に必ず遺伝情報の分野が配置されています。しかも2年とも、教科書の用語を暗記するだけでは満点が取れない構成になっています。

年度 大問1のテーマ 問われた形式
令和5年度 ヒトのゲノム・遺伝子座・PCR法による個人識別 空所補充/論述(40字)/計算(指数)
令和6年度 DNA・RNAの構造・セントラルドグマ・ゲノム編集・PCR検査 図表選択/用語(酵素名・概念名)
春日一心
2年間で出題テーマは変わっています。しかし共通しているのは、「用語を暗記していれば解ける」問題だけではないということ。

初めて見る模式図への当てはめ、字数指定の論述、指数を使った計算——暗記した知識の外側にある力が、2年とも問われています。

この記事で、以下のすべてがわかります
  • 「暗記した用語」と「初めて見る文脈で使う力」の違い
  • 実際に出た遺伝情報・PCRの問題を、答案を書いて見せます(2年分)
  • 「暗記で対応できる設問」と「計算・考察が必要な設問」の見分け方
  • 生物でよくある失敗5つ
  • いつから何をやって力をつけるか

「暗記した用語」と「初めて見る文脈で使う力」の違い

生物は暗記科目だと思われがちです。実際、遺伝子座・対立遺伝子・逆転写酵素といった用語そのものは、覚えていなければ話になりません。しかし新潟大学の大問1を2年分見ると、用語を覚えているだけでは足りない設問が必ず混ざっています。

場面 求められる力 用語暗記だけで足りるか
教科書通りの図・用語を答える 定義の正確な暗記 足りる
初めて見る模式図に用語を当てはめる 暗記した知識を、見たことのない配置の図に対応させる力 足りない
現象を自分の言葉で説明する(論述) 仕組みを理解し、指定字数で言語化する力 足りない
増幅倍率など数値を求める(計算) 生物の知識ではなく、指数計算・桁感覚 足りない
春日一心
「知っている」と「初めて見る問い方で使える」は別の力です。この差が、新潟大学の生物で差がつく最大のポイントです。次の章で、実際に出た問題を使ってこの差を見せます。

実際に出た問題を、答案を書いて見せます

① 模式図・用語(令和6年度・生物 大問1)

実際に出た問題(令和6年度・生物 大問1)

ヌクレオチドの構造を示す模式図として正しいものを選べ。またRNAから相補的なDNAを合成する酵素の名称、および遺伝情報が一方向に伝達される概念の名称を、それぞれ答えよ。

  1. 3つとも教科書に載っている内容です。しかし本番の答案用紙では、教科書とは違う配置・違う言い回しで問われます。そこで手が止まる受験生が実際にいます。
  2. 【模式図の判別】DNAの糖はデオキシリボース、RNAの糖はリボース。この違いを、初めて見る配置の模式図の中から見分けます。
  3. 糖の2位炭素にヒドロキシ基(-OH)があるかどうかで判別する。-OHがあればリボース(RNA)、なければデオキシリボース(DNA)。
  4. 【RNAからDNAを合成する酵素】教科書で習うセントラルドグマとは逆方向の反応であることに気づけるかがポイントです。
  5. 逆転写酵素(レトロウイルスなどが持つ酵素)
  6. 【遺伝情報が一方向に伝達される概念】
  7. セントラルドグマ(DNA → RNA → タンパク質と一方向に伝達される原則)
  8. 用語を知っているかではなく、初めて見る問い方に当てはめられるかが問われている。教科書の太字だけを暗記していても、模式図として問われた瞬間に手が止まる受験生は少なくありません。

② PCR法・95℃で2本鎖が1本鎖になる理由(令和5年度・生物 大問1)

実際に出た問題(令和5年度・生物 大問1)

PCR法では、反応液を95℃程度に加熱する過程がある。2本鎖DNAが1本鎖になる理由を40字以内で説明せよ。

  1. この設問に「用語」で答えることはできません。PCRの原理を理解し、自分の言葉で40字にまとめる力が問われています。
  2. 【STEP1】何が2本を結びつけているかを確認する
    2本鎖DNAは、塩基同士が水素結合で結びついてできています。
  3. 【STEP2】高温で何が起こるかを言葉にする
    水素結合は熱に弱く、高温にすると切断されます。
  4. 【STEP3】40字に収める
  5. 塩基間の水素結合が高温で切れ、2本鎖DNAが1本鎖に解離するから。(33字)
  6. 「熱で変性するから」だけでは部分点止まり。水素結合という言葉まで書いて初めて満点の答案になります。用語は知っていても、この一言が抜ける答案がとても多いのです。

③ 30サイクルで何倍に増幅されるか(令和5年度・生物 大問1)

実際に出た問題(令和5年度・生物 大問1)

PCR法では、1サイクルの反応でDNAの2本鎖が2倍に増幅される。30サイクル反応を行うと、DNAは最初の何倍に増幅されるか答えよ。

  1. この設問は生物の知識を1つも使いません。1サイクルで2倍になることを、30回繰り返すとどうなるかという、純粋な指数の問題です。
  2. 【STEP1】立式する
    1サイクルごとに2倍。30サイクル後は、2を30回かけた数になります。
  3. 増幅倍率 = 2³⁰
  4. 【STEP2】桁数の感覚をつかむ
    2¹⁰ = 1024 ≒ 10³ という近似を使うと、暗算に近い形で桁数が見えます。
  5. 2³⁰ = (2¹⁰)³ ≒ (10³)³ = 10⁹ → 約10億倍
  6. 【正確な値】
  7. 2³⁰ = 1,073,741,824(約10.7億倍)
  8. 生物の得点なのに、失点の原因は数学的な感覚不足であることが多い。「30サイクル×2倍=60倍」のように、指数と掛け算を混同したまま答案を書いてしまう受験生が毎年一定数います。

「暗記で対応できる設問」と「計算・考察が必要な設問」の見分け方

2年分の大問1を見比べると、設問の形式によって必要な準備がはっきり分かれることが見えてきます。

出題形式 具体例 必要な力
図表選択・用語 ヌクレオチドの模式図選択、逆転写酵素、セントラルドグマの名称 教科書用語の正確な理解と、初めて見る図への当てはめ
空所補充 染色体・遺伝子座・対立遺伝子などの穴埋め 定義の正確な暗記
論述(メカニズム説明) 95℃で2本鎖が1本鎖になる理由を40字で 現象を自分の言葉にする力(暗記だけでは書けない)
計算 30サイクルで何倍に増幅されるか 指数計算・桁感覚(生物の知識ではなく数学的な思考)
春日一心
この見分けができていないと、暗記だけを繰り返して論述と計算を後回しにしてしまうという、よくある失敗につながります。どの設問がどちらのタイプかを最初に見抜くことが、対策の効率を大きく左右します。

生物でよくある失敗5つ

やりがちな失敗 なぜ失点するか
逆転写酵素とDNAポリメラーゼを混同する 「RNAからDNA」なのか「DNAからDNA」なのか、酵素の働く方向を逆に覚えている
PCRの説明を「熱で変性するから」とだけ書いて終わる 水素結合という言葉が抜け、部分点止まりになる
2³⁰を「30×2=60倍」と誤って計算する 指数と掛け算を混同し、桁が全く違う答えになる
セントラルドグマの向きを逆に書く DNA→RNA→タンパク質という一方向性を、逆順に覚えている
時事の話題(ゲノム編集・PCR検査)と生物学的な原理を結び付けられない ニュースで見た言葉と、教科書の仕組みが頭の中でつながっていない

では、この力をどうやってつけるのか

1初めて見る図・文脈に用語を当てはめる力

なぜ、そう簡単ではないのか:教科書の図をそのまま覚えるだけでは、配置や言い回しを変えて出題された瞬間に対応できません。令和6年度はまさにこの力を問う設問でした。

身につけるために要ること:教科書とは違う配置の模式図・資料集の図を使った演習と、当てはめが正しいかの確認

2現象を字数指定で言語化する力

なぜ、そう簡単ではないのか:40字論述のように、仕組みを理解した上で言葉にまとめる力は、用語の暗記だけでは身につきません。何を書けば満点になるかの基準も自分では分かりにくい部分です。

身につけるために要ること:実際に出た論述問題での演習と、書いた答案を見てもらうこと

3指数計算・桁感覚

なぜ、そう簡単ではないのか:生物の設問なのに、失点の原因が数学的な感覚不足であることが少なくありません。2³⁰のような計算に慣れていないと、本番で焦って誤答してしまいます。

身につけるために要ること:計算問題だけを集めた演習と、桁数の近似(2¹⁰≒10³など)に慣れること。

具体的に、何を・どの順番でやるか

段階 やること 目安 ここで手を抜くと
STEP1 教科書用語の暗記(DNA・RNAの構造、遺伝情報の流れ、代表的な酵素名) 高2冬〜高3春 土台がないと、応用問題にまったく対応できない
STEP2 資料・図表を使った演習(初めて見る図に用語を当てはめる練習) 暗記止まりで、初見の図に対応できない
STEP3 字数指定の論述演習 夏〜秋 部分点止まりが続き、満点の答案が書けない
STEP4 計算問題(指数・桁感覚)の演習 生物の得点が数学的なミスで落ちる
STEP5 過去問演習(時事融合型の初見問題への対応) 直前期 本番で知らないテーマに固まってしまう

時期別ロードマップ

  1. 高2冬〜高3春:教科書用語の全範囲暗記
    └ DNA・RNAの構造、遺伝情報の流れ、代表的な酵素名まで抜けなく仕上げる
  2. 高3夏:資料読解・図表問題の演習
    └ 初めて見る模式図に、暗記した用語を当てはめる練習を繰り返す
  3. 高3夏〜秋:論述問題の演習
    └ 字数指定のある論述で、現象を自分の言葉にする力を鍛える
  4. 高3秋:計算問題の演習
    └ 指数計算・桁感覚など、生物の知識以外の力を仕上げる
  5. 直前期:過去問演習
    └ 時事融合型の初見問題に対応する場慣れをする
生物の論述・計算は、独学だと自己採点が難しい

用語の穴埋めは、模範解答と見比べれば自分でも正誤が分かります。しかし40字論述や指数計算は、答えを見ても「自分の答案が何点もらえるか」が分かりにくいのです。

「熱で変性するから」と書いた答案が満点なのか部分点なのか、本人には判断できません。だから同じ書き方を繰り返してしまいます。

春日一心
ここまで読んで、やることの多さに気づいたと思います。新潟大学の生物(遺伝情報・PCR)は、正しくやれば必ず伸びます。問題は、その「正しく」を一人で用意し続けられるか
新潟大学専門塾が、いっしょにやっていること
  • 論述の添削で、字数指定の答案が本当に満点になる書き方かを確認する
  • 毎週の確認テストで、暗記だけでなく応用できているかを測る
  • 毎日の学習管理で、演習の継続を支える
  • 新潟大学に合格した講師に質問できる環境で、時事融合問題への対応力を鍛える

参考書は本屋で買えます。でも、上のような「続ける仕組み」と「見てくれる目」は、本屋には置いていません。そこだけを、僕たちが引き受けます。

よくある質問

Q. 生物の大問1は毎年遺伝情報が出ますか?

A. 令和5・6年度の2年とも、大問1に遺伝情報の分野が配置されています。テーマはヒトのゲノムからDNA・RNAの構造まで年によって変わりますが、大問1が遺伝情報という構成が続いています。

Q. 生物は暗記だけで対応できますか?

A. 空所補充や用語を問う設問は暗記で対応できますが、論述や計算問題は暗記だけでは対応できません。2年分の大問1にも、暗記だけでは書けない設問が必ず混ざっています。

Q. PCRの原理はどこまで理解すればいいですか?

A. 加熱によって水素結合が切れて1本鎖になる仕組みや、サイクルごとに2倍に増える仕組みなど、自分の言葉で説明できるレベルまで理解しておく必要があります。用語を知っているだけでは論述に対応できません。

Q. 2の30乗のような計算はどう対策すればいいですか?

A. 2¹⁰≒10³という近似を使って桁数の感覚をつかむ練習が効果的です。生物の知識ではなく、指数計算に慣れているかどうかが問われています。

Q. 40字論述はどのくらいの練習が必要ですか?

A. 字数指定のある論述は、書いた答案を第三者に見てもらわないと、何が加点され何が抜けているかが自分では判断しにくい分野です。実際に出た問題を使った演習を重ねる必要があります。

Q. 時事問題(ゲノム編集やコロナ)はどう対策すればいいですか?

A. 時事の話題そのものを覚えるのではなく、その背景にある生物学的な原理(PCR法の仕組みなど)を理解しておくことが対策になります。原理が分かっていれば、初めて見るテーマにも対応できます。

Q. 生物は暗記科目だと思っていましたが、違いますか?

A. 用語の暗記は前提として必要ですが、それだけでは新潟大学の大問1には対応できません。初めて見る図への当てはめ、論述、計算まで含めて対策する必要があります。

Q. いつから対策を始めればいいですか?

A. 高2の冬から高3の春にかけて教科書用語を固め、夏に図表問題と論述、秋に計算問題、直前期に過去問演習という流れが効果的です。

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新潟大学に合格するには

ここまで読んでいるということは、本気で新潟大学に合格したいということだと思います。合格するために不可欠な要素は、次の5つです。

1
新潟大学に特化した計画で勉強する

新潟大学の入試には独自の傾向があります。新潟大学に特化した計画を立てることで、合格への最短距離を進むことができます。多くの受験生や高校生は、自分オリジナルの計画で余計なことをしてしまったり、逆に必要なのにそれを飛ばしたりと、合格まで遠回りする計画を立ててしまいがちです。正しい計画を立てることが、一番の合格への近道です。

2
計画を毎日やりきる継続力

計画を毎日しっかり実行することが大切です。どれだけ素晴らしい100点の計画を立てても、実行しなければ意味はありません。とはいえ、1人だと9割以上の人がどこかでサボってしまうのが現実です。だからこそ、誰かに管理してもらう環境が欠かせません。逆に、正しい計画をサボらずにやりきれば、ほとんどの人が合格できます。

3
毎週の確認テスト

成績が上がるのは「分からなかった問題が分かるようになった時」だけです。もともと分かる問題を1,000回、1万回、10万回解いても点数は変わりません。まず必要なのは、分かるところと分からないところをはっきりさせること。それを明確にするのが毎週の確認テストです。2ヶ月や3ヶ月に1回では遅すぎます。1週間に1回、勉強した範囲が本当に身についているかをテストすることが大事なのです。

4
毎週の面談

一度決めた計画がその通りに進むことはありません。先週の勉強量が少なかったのか、多すぎたのかを毎週振り返り、翌週の計画を一緒に決めていきます。1ヶ月に1回の面談では、その1ヶ月がダメだった場合、まるごと無駄になってしまいます。1週間に1回にすることで、計画が崩れてもリスクを最小限に抑えられます。

5
新潟大学に合格した経験のある講師の指導

新潟大学に合格したことがない人が指導しても説得力がありません。実際に合格した先輩の指導だからこそ、アドバイスに説得力があります。また、志望する大学の先輩だからこそ、モチベーションも上がります。結局、受験勉強は辛いもの。継続するためのモチベーションを、毎週この新潟大学の講師と話すことで高めていきます

独学・集団授業・個別指導では、なぜ難しいのか

この5つ、どれか1つでも欠けると合格は一気に遠のきます。しかし現実には、独学・集団授業・個別指導のいずれも、5つすべてを揃えるのは難しいのです。

合格に必要な要素 独学 集団授業 個別指導 新潟大学専門塾
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新潟大合格者の講師

独学は計画も管理も自分次第。集団授業は全員に同じ内容を進めるため、あなた専用の計画にはなりません。個別指導は授業の時間は見てもらえますが、「授業以外の毎日」まで管理してくれる塾はほとんどない——ここが最大の落とし穴です。受験の勝敗は、授業の時間より授業以外の膨大な時間で決まります。

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