結論|学部によって、二次で古文・漢文が「要る人」と「要らない人」がいます
先に答えから書きます。新潟大学の国語(前期日程)は、学部によって解く問題が違います。令和5・6・7年度の3年間、この割り当ては一字も変わっていません。
| 学部 | 解く問題 | 解答用紙 | 二次の古文・漢文 |
|---|---|---|---|
| 人文学部・教育学部 | 第一問・第二問・第三問 | 3枚 | 必要 |
| 経済科学部・医学部・創生学部 | 第一問・第四問 | 2枚 | 不要 |
第二問(古文)と第三問(漢文)は、解答対象外です。この3学部の受験生は、二次対策として古文単語や漢文句法をやる必要がありません。
なぜ、この情報を知らないと損をするのか
「国語=現代文・古文・漢文」という思い込みは、とても強いものです。だから毎年、こういう受験生が出ます。
逆に言えば、この事実を知っているだけで、他の受験生より数ヶ月分の時間を有利に使えます。まずは自分の志望学部を確認してください。
では、浮いた時間を何に回すべきか
経済科学部・医学部・創生学部の受験生は、二次の古文・漢文対策が不要な分、時間が浮きます。どこに回すのが効果的か。
| 回す先 | 理由 |
|---|---|
| 第一問(現代文)の記述練習 | 全学部が必ず解く。しかも記述は書かないと絶対に上達しない |
| 英語の記述・英作文 | 新潟大学の英語は全問記述。書く練習に時間がかかる |
| 数学の証明・記述 | 毎年証明が出る。答案の型づくりに時間が必要 |
| 共通テストの古文・漢文 | 二次で不要でも共通テストでは必要。ただし記述対策までは不要 |
なぜなら第一問は全学部が必ず解く共通問題で、しかも20字〜150字の記述が並ぶからです。ここを厚くするのが、いちばん確実な投資になります。
全学部共通の「第一問」で何が問われるか
古文・漢文が要るかどうかにかかわらず、第一問だけは全員が解きます。ここで何が出るかを押さえておきましょう。
| 出題要素 | 中身 |
|---|---|
| 漢字10問 | 3年とも「傍線部①〜⑩のカタカナを漢字に改めよ」で固定。確実な得点源 |
| 字数指定の記述4問 | 20字〜150字。年によって字数が動く(問五が3年とも最長) |
| 出典の性格 | 3年とも人文系の学術評論(哲学・歴史学・美術論)。小説・随筆は0 |
| 条件つきの設問 | 「三語を用いて」「〜を明らかにしながら」など、条件が採点項目になる |
専門用語には注がつくので、測られているのは知識量ではなく初見の抽象的な議論を正確に追う力と日本語でまとめる力です。
人文学部・教育学部を志望する人へ
この2学部は、第二問(古文)・第三問(漢文)も解きます。つまり二次試験で古文・漢文の記述が必要です。
| やること | ポイント |
|---|---|
| 古文単語・文法 | 記述で問われるので、訳せるレベルまで。共通テスト対策の延長では足りない |
| 漢文の句法 | 書き下し・現代語訳が書けるように |
| 記述の練習 | 現代文と同じく、古文・漢文も記述式。書く練習が必要 |
| 時間配分 | 3題を90分(現代文+古文+漢文)。1題30分の感覚を過去問で確認 |
よくある誤解を、整理しておきます
| よくある誤解 | 実際は |
|---|---|
| 「新潟大学の二次は国語がない」 | あります。人文・教育・経済科・医・創生で出題されます |
| 「経済科学部は国語が不要」 | 必要です。第一問と第四問を解きます。不要なのは古文・漢文だけ |
| 「二次で不要なら共通テストも不要」 | 共通テストでは古文・漢文が出ます。そちらの対策は必要 |
| 「学部が違っても同じ問題」 | 違います。解く問題も解答用紙の枚数も学部で変わります |
| 「古文が不要なら国語は楽」 | 第一問の記述(20〜150字)は全学部共通で、ここが最も差がつきます |
まず、これを確認してください
| 確認すること | どこで確認するか |
|---|---|
| 自分の志望学部が、どの問題を解くか | 受験年度の募集要項(最も確実) |
| 過去問の冒頭の一覧表 | 問題冊子の1ページ目に、学部ごとの○印がある |
| 解答用紙の枚数 | 人文・教育=3枚、経済科・医・創生=2枚 |
その先で必要になること
「古文が不要」と分かったら、次は浮いた時間を、成果につながる形で使い切れるかという問題になります。
| やること | 本当に必要なこと |
|---|---|
| 第一問の記述練習 | 書いた答案を見てもらうこと(自分の記述が何点かは自分では判断できない) |
| 漢字10問の完成 | 毎日少しずつ続ける管理(毎日5分が、一人だと一番続かない) |
| 評論の読解 | 読めたつもりを検証する確認テスト(分かった気のまま進むのが一番怖い) |
| 浮いた時間の配分 | 科目全体を見た計画(英語・数学のどこに回すのが最適かの判断) |
参考書は書店で買えますが、「あなたの場合、浮いた時間をどこに回すべきか」を一緒に決めてくれる人は、書店には売っていません。
よくある質問
Q. 経済科学部・医学部・創生学部は、本当に二次で古文・漢文が要らないのですか?
A. 令和5・6・7年度の3年とも、この3学部は第一問と第四問のみでした。第二問(古文)・第三問(漢文)は解答対象外です。ただし必ず受験年度の募集要項で確認してください。
Q. 共通テストの古文・漢文はどうすればいいですか?
A. 共通テストでは出題されるため、対策は必要です。ただし二次のような記述対策(現代語訳を書く、説明を書く)までは不要で、共通テストの形式に絞れます。
Q. 第四問はどんな問題ですか?
A. 経済科学部・医学部・創生学部だけが解く問題です。3年とも第一問とは別の文章から出題されています。
Q. 人文学部・教育学部は3題を何分で解きますか?
A. 90分です。現代文・古文・漢文の3題なので、1題あたり30分の感覚になります。経済科・医・創生(2題)より1題分多いため、時間配分の練習がより重要です。
Q. 学部で問題が違うのは国語だけですか?
A. いいえ。理系数学も学部・選抜方式によって解く大問と試験時間が変わります。英語は全学部共通です。
Q. 浮いた時間は何に使うべきですか?
A. 第一問(現代文)の記述練習が最も直結します。全学部共通で、20〜150字の記述が並ぶためです。次いで英語の記述・英作文、数学の証明です。
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